忌野清志郎の音楽はなぜ今も時代に刺さるのか デビュー50周年を機に、ロックで“メッセージ”を伝え続けた軌跡を辿る
2020年、忌野清志郎がデビュー50周年を迎えた。それを記念して清志郎のYouTubeチャンネルが開設され、忌野清志郎…
パンク風「君が代」の発売停止やデビュー30周年記念コンサート『RESPECT!』を敢行するなど、なにかと話題が絶えない日本のロック・ヴォーカリストの最高峰、忌野清志郎。
70年にRCサクセションとして「宝くじは買わない」でデビュー以降、数多くのミュージシャンとのセッションやさまざまなユニット結成など、多岐にわたる活動を展開している。
94年、当時率いていたTHE2・3'Sの活動休止を機に、忌野清志郎&スクリーミング・レビュー名義の活動をスタートさせた。96年には大所帯のバンド編成だったスクリーミング・レビューを、三宅伸治(g)、藤井裕(b)、グリコ(dr)、厚見玲衣(key)といった少数先鋭のバンド形態へと再編成し、リトル・スクリーミング・レビューとして再スタート。以降、97年1stアルバム『Groovin' Time』、98年『レインボー・カフェ』、99年『冬の十字架(パンク版「君が代」はこのアルバムに収録されている)』と精力的に作品を発表している。
政治も含めた時事問題を的確にとらえ、歌詞にストレートに反映させ、常に問題提議をし続ける忌野清志郎——その鋭い批評眼と反骨精神は衰えることを知らず、ますます強烈なアジテーションを繰り出している。
2020年、忌野清志郎がデビュー50周年を迎えた。それを記念して清志郎のYouTubeチャンネルが開設され、忌野清志郎…