『VIVANT』待望の新章が開幕 この国を取り巻く大きな渦と堺雅人、松坂桃李の運命
「これは日本国の危機に直結するゆゆしき事態です」
影の組織である別班は、影の組織であることに意味がある。光が当たる場所に出てはならない。警察などの表の組織では法律の縛りがあり、即時の対応や未然に危機を防ぐことが困難な局面が生じる。別班の事案は、別班が処理しなくてはならない。
情報を流出させたのは新庄(竜星涼)だった。テントのモニターだった新庄は、別班員の身柄を手土産に国外逃亡を企てると考えられた。警視庁公安部外事第4課の野崎(阿部寛)と連携した乃木は、フローライト獲得の大手柄による昇進話をやりすごし、ドラム(富栄ドラム)をともなってバルカへ飛んだ。黒須と工作員を乗せたプライベートジェットの針路は東欧と小アジアで、アララト山がその中心にある。『旧約聖書』創世記でノアの箱舟が流れ着いたのがアララト山だ。核心に迫る乃木の足取りは、キプロスへと続いていく。
第2シーズンでは“ブルーウォーカー”こと太田梨歩(花岡すみれ)が天才的なハッキングの手腕を発揮。また、別班の情報収集・分析を担うAI「ハヤト」(高山みなみ)が活躍するのも特徴だ。少数精鋭であり、最先端テクノロジーの活用が情報戦で不可欠であることが示唆される。愛されキャラでもある万能エージェント、ドラムの活躍も健在。乃木の別人格「F」の演じ分けにも注目だ。
『VIVANT』は家族のドラマであり、国の任務との間で引き裂かれる乃木家の悲劇が作品のトーンを決定づけている。その中で、乃木と薫、ジャミーンの絆は「家族の再生」の象徴でもある。外神田の乃木家で、帰ってきた乃木が、薫から連絡がなかった理由を激詰めされるシーンは、緊張感漂う今作の貴重な癒し要素を担っていた。
国家情報局が設置され、レアアースをめぐる資源確保が課題となっている2026年において、危機に立ち向かう個人の活躍を描く『VIVANT』続編はどんなインパクトをもたらすのか。期待しつつ注視したい。
■放送情報
日曜劇場『VIVANT』第2シーズン
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、山中崇、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、内野謙太、花岡すみれ、本間さえ、二宮和也、井上順、林遣都、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、宮下今日子、Tanapak Jongjaiphar、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李
原作・演出・プロデュース:福澤克雄
プロデューサー:飯田和孝
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
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