『告白-25年目の秘密-』“爽太”松村北斗の歪んだ努力の成果 誘拐事件の重要な手掛かりも

麻里子(岡崎紗絵)を妬み、彼女の継母であるサユリ(水野美紀)と共謀して麻里子を陥れようとしていた第一ブランド事業部の立岩(丸山智己)が殺害された状態で発見される。それが爽太(松村北斗)による犯行なのか確定しないまま物語が進んでいく、7月18日に放送の『告白-25年目の秘密-』(日本テレビ系)第2話。そんななかで爽太は、麻里子と共に野瀬化粧品の社長である銀次郎(石黒賢)と彼の旧友である百貨店社長との接待ゴルフに参加することになるのである。

「偶然も三つ続けば必然」という言葉があるが、あらかじめ周到に準備されて装われた偶然というものは、必然ではあるかもしれないが、そもそも偶然ではない。大学が同じ(爽太は浪人しているが)ことや、同じゴルフ練習クラブに通っていたことなど、前回の趣味の話と同様に麻里子との共通点があることをもって彼女との距離を着実に縮めていこうとする爽太。なんならカフェ店長である親友の相良(塩野瑛久)との会話のなかでは、こっそりと麻里子を追いかけてロンドンまで行っていたことを匂わせる発言も見受けられた。

これらがあくまでも彼女を遠くから見守ることだけを目的として積み重ねられてきたのだとすれば、こうして偶然を装うための材料として利することは、ほとんど努力(かなり歪んだものではあるが)の成果とも捉えることができる。それは麻里子が必要としている情報をまとめた資料を作成して、偶然を装って彼女がエレベーターを降りたところでぶつかり、第二ブランド事業部へ異動となったことも然り。だがそう考えると、ゴルフからの帰りの車内での発言――「あんなに勉強したんですから」や受験票のことをぽろりとこぼしてしまう点は、どうにも不用意であり、かなり不自然に思えてしまう。ただ浮かれていただけなのか、なにかの策なのか。

その受験票の一連が回想シーンとして描かれたわけだが、麻里子がうっかり落とした受験票を爽太が拾ったことは、彼が受験会場においてもストーキングをしていたのだから必然のことであろう。しかし一方で、麻里子が受験票を落としたのは偶然に他ならず、それが長い時間をかけて距離を縮めるきっかけの一つに使われることは偶然の産物というやつである。考えてみれば、前回のカフェでクレジット端末が故障し麻里子が現金を持ち合わせていなかったことも(行動パターンを知った上で相良と仕組んだものでなければ)偶然であり、25年前の出会いも然り。二人の間には、装われたものではない偶然が何度か訪れる運命があるのかもしれない。

ところで今回、ミステリー的な展開においては大きな進展や新たな犠牲者を出すことがなかったものの、麻里子がかつて被害に遭った25年前の誘拐事件についての重要な手掛かりになりそうなものがにおわされる。裕福そうな家庭の子どもを狙って5件の誘拐を行ない、そのうち一人を殺害して25年服役した畑野(田中要次)は、銀次郎と小学校時代の同級生であることが判明。だとすると彼が麻里子を狙ったのも、偶然ではなく必然というやつなのか。まだこのドラマは、いかようにも深読みできる段階にあるようだ。
■放送情報
『告白-25年目の秘密-』
日本テレビ系にて、7月11日(土)スタート 毎週土曜21:00〜21:54放送
出演:松村北斗、岡崎紗絵、塩野瑛久、佐々木希、水野美紀、丸山智己、石黒賢、玉山鉄二、久保史緒里、山下幸輝、夙川アトム、丘みつ子、田中要次
脚本:渡邉真子
監督:堀江貴大、鈴木浩介
音楽:得田真裕
チーフプロデューサー:松本京子
企画・プロデューサー:青木泰憲
プロデューサー:鈴木努、田上リサ
制作プロダクション:AXON
製作著作:日本テレビ
©日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/kokuhaku/
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