『ガス人間』小栗旬のバディ・芋生悠が大活躍 『ばけばけ』『極悪女王』を経て真価を発揮

Netflixが新たに世界に向けて放った『ガス人間』では、何人もの俳優が世の人々に発見されている。もちろん、そのキャリアはいまにはじまったものではなく、一人ひとりの価値は“ぽっと出”的なものではない。個々の資質と作品の世界観、演じるキャラクターとの化学反応によって、その魅力が人々の前に顕現したのだ。
ここでは主要人物のひとりである阿部美智子を演じる俳優にフォーカスしてみたい。演じているのは芋生悠である。
本作は、自身の存在を“ガス”として自在に操ることのできるガス人間と、彼に翻弄される者たちの奮闘を描いたエンターテインメント。このガス人間の脅威に人々が翻弄されている日本を舞台に、警察組織やマスコミ、政界、さらには裏社会をも巻き込んだ群像劇が繰り広げられていく。

芋生が演じる阿部美智子は、警視庁捜査一課の巡査部長。警部補である主人公・岡本賢治(小栗旬)の部下にして、バディ的な立ち位置にある存在だ。
本作の配信がスタートしてからというもの、とりわけ感動し、興奮しているのは、やはりこの芋生の好演に対して。力のある若き演技者が、ここで八面六臂の活躍をしている。
ドラマファンの中には、朝ドラ『ばけばけ』(2025年度後期/NHK総合)での姿が記憶に残っている方が多いのではないだろうか。「熊本編」に登場した芋生が演じていたのは、吉野イセという陰のある女性。周囲から「呪われている」と畏れられている人物だった。出番は決して多くはなかったが、物語も終盤の展開において、ドラマをさらに盛り上げる働きをみせたのが彼女だった(ちなみに、この設定に「あ!」と思った方は間違いなく、清水崇監督の『牛首村』(2022年)のファンだろう)。




















