興収で読む北米映画トレンド
『モアナと伝説の海』北米No.1も興行収入は予想以下 続編ヒットが実写版の逆風に?

公開2週目の『ミニオンズ&モンスターズ』は、週末3日間で2050万ドルを記録し、第2位にランクイン(前週比マイナス44.6%)。北米興収は1億827万ドル、世界興収は2億8000万ドルと、シリーズ最低のスタートに比して優れた推移を見せている。製作費は8500万ドルだから、劇場興行におけるビジネス面の勝利は手堅い。

同じくディズニー映画である『トイ・ストーリー5』は第3位。公開4週目の週末興収は1850万ドル(前週比マイナス39%)と手堅い興行を継続中だ。北米興収は4億377万ドルで、前作『トイ・ストーリー4』(2019年)よりも早く4億ドルに到達。世界興収は8億7910万ドルと、10億ドル突破、かつシリーズ最高興収も視野に入っている。

日本では、実写版『モアナと伝説の海』は7月31日公開。前週の7月24日には『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』、同日には『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』、翌週8月7日には『ミニオンズ&モンスターズ』などが公開される大激戦区だが、果たしてどうなることか。
そのほか今週は、第4位に『死霊のはらわた』シリーズ第6作『Evil Dead Burn(原題)』が初登場。北米3004館にて週末興収1370万ドルと、前作『死霊のはらわた ライジング』(2023年)の北米初動2450万ドルからは約44%減。世界興収は2700万ドルとなった。もっとも製作費は2000万ドルだから、こちらは低リスクでの劇場興行だ。
監督・脚本は『スパイダー/増殖』(2023年)のセヴァスチャン・ヴァニセック。Rotten Tomatoesでは批評家71%・観客82%、CinemaScoreは前作と同じく「B」スコアと評価はまずまずだった。次回作『Evil Dead Wrath(原題)』も動き出しており、第1作より前の出来事を描く前日譚として2028年公開予定だ。
注目は、A24配給によるオリヴィア・ワイルド監督最新作『The Invite(原題)』。前週の28館から1610館へと全米拡大公開され、週末興収572万ドル(前週比プラス712%)を記録して第6位にランクインした。北米興収は738万ドル。
不仲の夫婦ジョーとアンジェラ(セス・ローゲン&オリヴィア・ワイルド)が、上階に住む奔放な夫婦(エドワード・ノートン&ペネロペ・クルス)を夕食に招いたことから、結婚生活や欲望をめぐる本音が噴出するコメディ。スペイン映画『Sentimental(原題)』(2020年)の英語版リメイクだ。
製作はアンナプルナ・ピクチャーズ。今年のサンダンス映画祭で評判となり、A24が北米配給権を獲得した。Rotten Tomatoesでは批評家96%・観客88%、別の出口調査でも「ぜひ薦めたい」が約7割に達しているなど作品の評価は高い。日本公開は未定。
第5位『Young Washington(原題)』は、公開2週目に644万ドルを記録(前週比マイナス66.7%)し、北米興収は3310万ドル。第7位『オブセッション 災愛』は北米興収2億5332万ドルで、Focus Featuresによれば北米ホラー映画史上第5位の成績となっている。

なお、『Michael/マイケル』は世界興収10億ドルを突破。2026年公開作品では『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』に続いて2本目であり、伝記映画史上初、また配給のライオンズゲート史上初という快挙となった。日本とロシアでの興行が後押しした形だ。
北米映画興行ランキング(7月3日~7月5日)
1.『モアナと伝説の海』(初登場)
4300万ドル/3875館/累計4300万ドル/1週/ディズニー
2.『ミニオンズ&モンスターズ』(↓前週1位)
2050万ドル(-44.6%)/4244館(+1館)/累計1億827万ドル/2週/ユニバーサル
3.『トイ・ストーリー5』(↓前週2位)
1850万ドル(-39%)/3575館(-400館)/累計4億377万ドル/4週/ディズニー
4.『Evil Dead Burn(原題)』(初登場)
1370万ドル/3004館/累計1370万ドル/1週/ワーナー
5.『Young Washington(原題)』(↓前週3位)
644万ドル(-66.7%)/2771館(+46館)/累計3310万ドル/2週/Angel
6.『The Invite(原題)』(↑前週11位)
572万ドル(+712%)/1610館(+1582館)/累計738万ドル/3週/A24
7.『オブセッション 災愛』(↓前週6位)
380万ドル(-26.9%)/2069館(-571館)/累計2億5332万ドル/9週/Focus Features
8.『スーパーガール』(↓前週4位)
356万ドル(-58.6%)/2584館(-1018館)/累計6600万ドル/3週/ワーナー
9.『ディスクロージャー・デイ』(↓前週5位)
320万ドル(-44.3%)/2204館(-498館)/累計1億1131万ドル/5週/ユニバーサル
10.『バックルームズ』(↓前週7位)
148万ドル(-54%)/1262館(-817館)/累計1億9419万ドル/7週/A24
(※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2026年7月13日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)
参照
https://www.boxofficemojo.com/weekend/2026W28/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/moana-box-office-disney-opening-evil-dead-burn-1236644503/
https://variety.com/2026/film/box-office/moana-box-office-opening-weekend-weakest-disney-live-action-remake-1236808979/
https://deadline.com/2026/07/box-office-moana-1236979144/
https://deadline.com/2026/07/indie-film-box-office-the-invite-no-6-1236980119/
https://deadline.com/2026/07/moana-bombs-box-office-1236980125/
https://deadline.com/2026/07/michael-box-office-billion-1236980104/






















