現代を生きる16歳のリアルな“いま”を描く 『君の見る世界をなぞる』ポスター&予告編公開

『君の見る世界をなぞる』ポスター&予告編

 8月21日に全国公開されるロバン・カンピヨ監督の新作映画『君の見る世界をなぞる』ののポスタービジュアルと予告編が公開された。

 第78回カンヌ国際映画祭監督週間オープニング作品としてワールドプレミア上映された本作は、もとはカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した『パリ20区、僕たちのクラス』などローラン・カンテが立ち上げたプロジェクトだったが、企画進行中にかねてより患っていた癌により2024年4月に逝去。これまでいくつものプロジェクトで協働してきたカンピヨ監督が遺志を継ぎ作品を完成させた。

 南仏の裕福な家庭で育った16歳のエンゾは、学校に馴染めず、建築現場で働いている。そこで出会ったウクライナ出身の青年ヴラドに心を寄せるが、彼は兵役のため戦争へと向かわなければならない。順調に日々を送る家族への不信感、将来への不安、そして親しい人が奪われていく戦争の現実。自分の感情を制御できぬまま、エンゾが過ごす夏は、静かに流れていく。

 主人公エンゾを演じたのは、新人のエロワ・ポユ。元競泳選手である彼は、飾らず自然な佇まいがカンテとカンピヨの目に留まり、本作で俳優デビューを飾った。周りの世界に馴染めないエンゾを支える両親役を演じたのは、『シチリアーノ 裏切りの美学』などのピエルフランチェスコ・ファヴィーノと『天使が見た夢』のエロディ・ブシェーズ。さらにエンゾが淡い憧れを抱くウクライナからきた労働者ヴラド役には、実際に建築現場で働いていたアマチュア俳優のマクシム・スリヴィンスキーが起用されている。

 公開されたポスタービジュアルは、太陽の光が降り注ぐ青空が夏らしい解放感がありつつも、どこか影も感じさせるデザインとなっている。青空の下には、建築現場の見習いである主人公エンゾと、彼の教育係であるウクライナ出身の同僚ヴラドが並んで働く姿が捉えられている。

映画『君の見る世界をなぞる』本予告

 あわせて公開された予告編では、16歳のエンゾの揺らぐ心がさらに克明に語られていく。裕福な暮らしと周囲の社会とのギャップに違和感を抱くエンゾ(エロワ・ポユ)と、故郷を離れフランスで働くウクライナ出身の外国人労働者ヴラド(マクシム・スリヴィンスキー)、そしてどこか大人びた息子を心配する父親の視点も加わり、不安定な現代だからこそ際立つ思春期の青さとドラマが展開されていく。

■公開情報
『君の見る世界をなぞる』
8月21日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
出演:エロワ・ポユ、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、エロディ・ブシェーズ、マクシム・スリヴィンスキーほか
監督:ロバン・カンピヨ
配給:樂舎
2025年/フランス、ベルギー、イタリア/フランス語、ウクライナ語/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/102分/PG12/原題:Enzo/字幕翻訳:リネハン智子
©Les Films de Pierre / Lucky Red / Page 114 / Les Films du Fleuve / France 3 Cinéma / AMI, Alexandre Mattiussi

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