『風、薫る』小林虎之介が再登場も“バチバチの三角関係”に 恋心に鈍感な朝ドラあるある

『風、薫る』小林虎之介再登場で三角関係に

 NHK連続テレビ小説『風、薫る』第12週「旅立ち」第60話では、虎太郎(小林虎之介)が一ノ瀬家を訪ねてくる。那須でりん(見上愛)と幼い環(宮島るか)を奥田家から守った第4週以来となる待望の再登場だ。

 上京した虎太郎は銀座の製薬会社で給仕になり、社長にも認められ今月から正社員になったという。美津(水野美紀)でさえ一目では判断がつかない洋装姿は見違えるようだが、「東京は努力したらした分だけ自分の力で上に上がれる」と頼り強くりんに話す虎太郎の言葉が見た目だけでなく、内面も成長し“変わった”何よりの証拠だろう。その一方で、りんを見るや否や目を丸くし、人懐っこい笑みを浮かべ「久しぶり」と話す真っ直ぐで温かな人柄は変わっていない。

 「どうして東京に?」とりんから聞かれ、虎太郎は少しの間黙り込む。「あそこにいても100年前と変わらない。東京で成功すれば家族の暮らしを変えることができると思ったから」というのが理由ではあるが、そこにはりんを守りたいという思いが透けて見える。直美(上坂樹里)が気を利かせて環(英茉)を外に連れ出し、2人きりになったところで話を切り出したのが再婚の話題である。

 安(早坂美海)と宗一(上杉柊平)の祝言のお祝いに一ノ瀬家を再訪した虎太郎。団子屋でりんと2人きりになった虎太郎は「りん。俺、東京来たのは……」と意を決するものの、そこにやってきたのは“シマケン”こと島田(佐野晶哉)。りんの相談に乗っているという小説家志望の島田に、虎太郎は「りんと同じで医療に関わる薬で世の中の役に立てるよう働いていきたいと思っております」と堂々と宣言する。

 小説家としての筆名を“島田とんび”にしようかと考えている島田に、“健次郎”のままがいいと親しげに話すりんの姿を見て、虎太郎は目の色を変える。島田が立ち去り、「りん、俺必ず出世するから」とだけ言い残し、虎太郎はその場を後にするのだ。“漢”を剥き出しにしたライバル心全開。風がビュービューと吹き荒れる、バチバチの三角関係が勃発している。“チュウ”こと丸山(若林時英)を含め直美と同等かそれ以上に男性キャラを落としてきているりんだが、当の本人の心情はいまだ定かではない。「大事な人が一番つらい時に手を握ってあげらんなかった」と虎太郎を“大事な人”と捉えられるセリフもあったものの、虎太郎の燃える恋心にも気づいていない様子だ。りんだけでなく、安も島田も他の人の恋心には瞬時に察することができるが、自分の本心には極めて鈍感という“朝ドラ特性”が発動しており、虎太郎はそこに当てはまらないある種まともなキャラなのかもしれない。今のところ、シマケンルート、虎太郎ルート、どちらも考えられる状況。虎太郎という思わぬライバルの登場に、島田に変化が現れそうな予感がする。

 第13週「白日の夢」から、りん、直美、多江(生田絵梨花)、トメ(原嶋凛)が帝都医大病院で看護婦取締として働き始める。新たなキャラも続々と登場する、新章の開幕だ。

■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:見上愛、上坂樹里
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春、橋本万葉ほか
写真提供=NHK

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