『SAKAMOTO DAYS』MVPは上戸彩? 目黒蓮のアクションに“感情”を与えた“声”の力

『SAKAMOTO DAYS』MVPは上戸彩?

 4月29日に公開された実写映画『SAKAMOTO DAYS』が、好調な動きを見せている。公開から5月7日までの9日間で、興行収入16億円、観客動員117万人を突破した(※1)本作の主人公は、かつて“史上最強の殺し屋”と恐れられた坂本太郎(目黒蓮)。コンビニで働く葵に一目惚れした坂本は殺し屋を引退し、妻と娘との平穏な暮らしを守るため、迫り来る刺客たちと戦っていく。

 目黒蓮を主演に、高橋文哉、北村匠海らが名を連ねる本作で、坂本が守ろうとする日常を支えているのが、妻・葵を演じる上戸彩だ。

 『SAKAMOTO DAYS』の大きな見どころのひとつは、やはりド派手なアクションにある。特殊メイクをまとった目黒蓮による坂本の戦闘シーンや、高橋、北村らが見せるバトルは、実写映画としての画の強さを担っている。

 一方で、その戦いが観客の心に届くのは、坂本が何を守ろうとしているのかがはっきり見えているからだろう。彼が殺し屋を辞め、家族との暮らしを選んだ理由は、愛する妻・葵(上戸彩)の存在にある。

 上戸はこれまでも、『3年B組金八先生』第6シリーズ(TBS系)の鶴本直、『半沢直樹』シリーズ(TBS系)の花、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系)の笹本紗和など、幅広い役柄を演じてきた。自分らしさと向き合う中学生、夫を支える妻、満たされない日常の中で恋に揺れる女性。それぞれの役にある生活の匂いや痛みを、過剰に飾らず見せてきた俳優でもある。

 今回の葵もまた、作品の中で“普通の暮らし”を成立させる役だが、その表情の振れ幅には、改めて驚かされる。一方で、今回の実写版の葵は、上戸の“声”の力がかなり前に出た役でもあるように思う。

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