『タツキ先生は甘すぎる!』町田啓太が初めて見せた動揺 黒髪スーツ姿の回想シーンに衝撃

家庭訪問の際、珠美が自信満々に言った「あの子を見ていればわかります」という一言が引っかかるしずく(松本穂香)。果たして、本当にそうなのか。今回も寧々の本当の気持ちはアートに隠されていた。2匹の馬を、1匹は茶色のビーズ、もう1匹はピンクのビーズで作った寧々。茶色は最もオーソドックスで行雄を納得させられる色、ピンクは珠美が好きな色であり、そこに彼女自身の意志は存在しない。それは、自分のことで揉める両親を見てきた寧々なりの処世術だ。
学校に行けなくても律儀に塾とピアノ教室には通っていたのも、そうすれば、両親が機嫌良くいてくれるから。そうやって常に顔色を伺い、中庸をとるうちに、寧々は自分がどうしたいかすらも分からなくなってしまったのだろう。「親だから子どものことは何でもわかる」というのは大きな誤りで、所詮は別々の人間だからすべてを理解し合うことはできない。子どものためと思ってやっていたことが、実は親の押し付けになっていたというのもよくあること。そういう間違いや勘違いは仕方がない。ただ大事なのは、それに気づけた時に子どもに対して「ごめんね」と言えるかどうかではないだろうか。

塾の合宿に行かず、「ユカナイ」のキャンプにやってきた寧々を迎えに訪れた珠美。寧々から「ピアノも嫌い」と本音を打ち明けられた彼女は開口一番、「じゃあ、何でそう言わないの?」と咎める。珠美は自分が一番娘のことを理解していて、娘も自分には心を開いていると思っていたばかりに、そうではなかったことを突きつけられて傷ついたのではないか。でも、それよりも傷ついていたのは目の前の娘であって、責めるよりもまず受け止めてあげられていたら何かが違ったのかもしれない。結局、寧々はますます心を閉ざしてしまう。
松下洸平が小学校の学校医を演じた『放課後カルテ』(日本テレビ系)もそうだったが、本作は子どもが主役のドラマであり、子役の宝庫だ。今回、寧々を演じたのは『良いこと悪いこと』(日本テレビ系)で“ニコちゃん”こと中島笑美(松井玲奈)の小学校時代、『再会〜Silent Truth〜』(テレビ朝日系)では岩本万季子(井上真央)の少女期を演じるなど、次々と話題作に出演している本屋碧美。その感受性豊かな演技は驚くべきもので、抑圧されて膨れ上がった寧々の感情が痛いほどに伝わってきた。

それがラストでついに爆発する。タツキの息子である蒼空と同じように、突如張り詰めた糸が切れたように部屋の中で暴れ始めた寧々。タツキは過去のトラウマが蘇ったのか、助けを求めてくる珠美を前に動揺しながらも、「なんとかしないと……」と彼女の部屋のドアノブに手をかける。そのドアを開けることが正解なのかどうかはわからない。ただ躊躇なくドアを開けていた頃よりは、部屋の前で一度迷える今のタツキの方が、子どもたちの心の柔らかい部分に触れられる気がするのだ。
■放送情報
『タツキ先生は甘すぎる!』
日本テレビ系にて、毎週土曜21:00〜放送
出演:町田啓太、松本穂香、藤本美貴、寺田心、三遊亭好楽、比嘉愛未、江口洋介
脚本:徳尾浩司
演出:鈴木勇馬
音楽:得田真裕
主題歌:福山雅治「拍手喝采」(アミューズ/Polydor Records)
プロデューサー:岩崎秀紀、秋元孝之、大護彰子
チーフプロデューサー:荻野哲弘
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
©日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/tatsuki/
公式X(旧Twitter):https://x.com/tatsuki_ntv
























