尾上右近、仲野太賀の芝居に「心を大きく揺さぶられました」 『豊臣兄弟!』での共演を語る

現在放送中のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に出演している尾上右近のコメントが公開された 。
本作は、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長の波乱万丈の生涯を描いた物語。主人公・木下小一郎(豊臣秀長)を仲野太賀、秀吉(木下藤吉郎)を池松壮亮が演じ、脚本を『半沢直樹』(TBS系)、『おちょやん』(NHK総合)などの八津弘幸が担当する。
右近が演じるのは、室町幕府の第15代征夷大将軍・足利義昭。右近は義昭について、「人の心を読むことに長け、状況に応じて相手が求める姿を演じることができる人物」と分析。「本音と建前が交錯する世界で生きる人ほど、義昭に共感していただけるのではないかと思います。将軍という特殊な立場にある人物ではありますが、できるだけ身近に感じてもらえるよう意識しながら演じています」と明かした。
また、第11回「本圀寺の変」(3月22日放送)での仲野太賀との共演シーンについて、「『ぶざまでも生き延びてくだされ!』というセリフには、義昭と同じように僕自身も心を大きく揺さぶられました」と回顧。「太賀さんのお芝居に突き動かされるように、自然と涙があふれてきたので、その感情を思い切ってさらけ出しました」と撮影の裏側を明かしている。
尾上右近(足利義昭役)コメント
足利義昭について
義昭は、人の心を読むことに長け、状況に応じて相手が求める姿を演じることができる人物です。政治的な頭脳だけでなく、人間の感情に対する理解も非常に深く、政治家としての才能もあると感じています。一方で、明智光秀(要潤)の前では素の部分を見せるところがあり、その人間味も魅力的ですね。本音と建前が交錯する世界で生きる人ほど、義昭に共感していただけるのではないかと思います。将軍という特殊な立場にある人物ではありますが、できるだけ身近に感じてもらえるよう意識しながら演じています。
仲野太賀さんから刺激を受けたシーン
第11回「本圀寺の変」(3月22日放送)は、三好三人衆が義昭の滞在する本圀寺を襲撃した回。絶体絶命の状況に追い込まれ、覚悟を固めた義昭に対して、小一郎(仲野太賀)から放たれた「ぶざまでも生き延びてくだされ!」というセリフには、義昭と同じように僕自身も心を大きく揺さぶられました。脚本を読んだ段階では想像もしていなかった芝居の展開でしたし、自分があそこまで感情を動かされるとは思いませんでした。太賀さんのお芝居に突き動かされるように、自然と涙があふれてきたので、その感情を思い切ってさらけ出しました。結果として、とても美しいシーンになったのではないかと感じています。
豊臣兄弟は、意外なところで笑わせてくれたり、ふとした瞬間に励ましてくれたりと、人間の「隙」をくすぐるのが本当にうまい兄弟だと思います。
織田信長との距離感について
義昭と信長(小栗旬)は、お互いに探り合っている関係に見えるかもしれませんが、私としては第13回「疑惑の花嫁」(4月5日放送)で信長に伝えた「そなただけが頼りじゃ」という言葉に、嘘はなかったと思っています。ただその一方で、信長という人物の計り知れなさも、義昭はひしひしと感じています。
その思いが最も象徴的に表れているのが、同じく第13回で信長から、五ヶ条の条書を突きつけられた場面です。臣下の前では「自分のことを思ってこその忠言だ」と受け止めますが、内心では相当悔しかったでしょうし、政治の世界における自分の未熟さも思い知らされた瞬間だったと思います。信長にはどうしても届かない部分があるのではないか、という恐怖や不安も感じていたはず。その思いが怒りへと転じ、藤戸石を斬りつけるという行動として爆発する。あのシーンは、「豊臣兄弟!」における足利義昭を象徴する場面だと考えています。
■放送情報
大河ドラマ『豊臣兄弟!』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
出演:仲野太賀、池松壮亮、菅田将暉、吉岡里帆、浜辺美波、白石聖、坂井真紀、宮澤エマ、倉沢杏菜、大東駿介、高橋努、松下洸平、中島歩、要潤、山口馬木也、宮崎あおい、小栗旬、榎木孝明、池内万作ほか
作:八津弘幸
音楽:木村秀彬
語り:安藤サクラ
制作統括:松川博敬、堀内裕介
プロデューサー:高橋優香子、舟橋哲男、吉岡和彦(展開・プロモーション)、国友茜(広報)
演出:渡邊良雄、渡辺哲也、田中正
写真提供=NHK






















