『おコメの女』最終回で描かれたザッコクの覚悟 “正子”松嶋菜々子たちが貫いた国税の倫理

『おコメの女』最終回が描いたザッコクの覚悟

 さっそく正子たちは直哉の自宅へ踏み込もうとするが、直哉は「これ以上は不法侵入だ」と一蹴して追い返す。ここで鍵になるのが宗一郎だ。家の名義人として合流し、捜索への明確な承諾を出したことで、ザッコクはようやく一斉捜索に踏み切れる。ここから追い詰めるというタイミングで、糠の匂いがすると思ったら本当に糠が出てきて、呪いめいた札が見つかり、挙げ句の果てに謎のラブレターまで出てくる。最終回らしく、捜索の途中で小ネタが次々と飛び出すのもこのドラマらしい。

 いつものように正子の嗅覚が反応した先は井戸だった。井戸の中には大量の米俵が見つかり、そこに裏金が隠されていた。直哉にザッコクを止めるように呼ばれて現場へ来た麦谷(戸次重幸)のファインプレーもあり、直哉と佐古田をついに追い詰めた。

 「正しく集めて、正しく使う。脱税の上に成り立つ幸せは認められない」

 正子が最後まで貫いたのは、立派な理想というより、国税としての最低限の倫理だった。組織は解体されても、彼女たちが貫いたものは、きっとどこかで残り続けていく。

『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』の画像

木曜ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』

主人公・米田正子が、なかなか手を出せない“厄介な”事案を扱う複雑国税事案処理室、通称“ザッコク”を創設し、個性派揃いのメンバーとともに事案と向き合っていく。

■配信情報
木曜ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』
TVer、TELASAにて配信中
出演:松嶋菜々子、佐野勇斗、長濱ねる、千葉雄大、高橋克実、戸次重幸、大地真央、寺尾聰
脚本:『g.O.A .T』
演出:田村直己(テレビ朝日)、楢木野礼、塚本連平
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)、小路美智子(MMJ)
音楽:村松崇継
制作協力:MMJ
制作著作:テレビ朝日
©テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/okome/
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