秦基博、『未来のムスコ』主題歌に込めた思い 楽曲制作で意識した“人間くささ”

秦基博、『未来のムスコ』主題歌に込めた思い

 現在放送中のTBS火曜ドラマ『未来のムスコ』より、主題歌を担当した秦基博のインタビューコメントが公開された。

 本作は、阿相クミコ・黒麦はぢめによる同名漫画を原作とした、時を超えたラブストーリー。夢も仕事も崖っぷちのアラサー女性・汐川未来(志田未来)のもとに、“未来のムスコ”だと名乗る男の子・颯太(天野優)が現れ、奇妙な共同生活が始まる。

 本作の主題歌「ポケットに魔法を入れて」を書き下ろしたのは、シンガーソングライターの秦基博。自身初となるTBS連続ドラマの主題歌担当にあたり、「オファーをいただいて打ち合わせをした時に、“人間くささ”みたいなものがキーワードとして挙がっていたんです。どうすれば、そういうリアリティーというか、人がそこに生きている感覚を表現できるのか。それがドラマの世界を描く上で大切だと思いました」と楽曲制作のテーマを明かした。

 楽曲のインスピレーションについては、「主人公の未来がなかなかうまくいかない日々の中でも諦めずに向き合っていく、そのひたむきな姿からインスピレーションを受けました」と明かし、「あとは未来の地元・富山弁の『だんない(大丈夫)』という言葉ですね。この言葉が最終的にタイトルにもつながっていくキーワードになったと思いますし、そこは自分にとってすごく大事でした」と振り返った。

 実際にドラマで楽曲が流れた瞬間については、「『こんなふうに流れてほしい』と思っていた場面で流れたので、すごくうれしかったです」と語る一方、「第1話はどこで流れるか意識しながら見ていましたが、第2話以降は楽曲のことを忘れて、作品に見入っています。楽曲は関係なく、毎回グッときています」と、作品に没入していることを明かした。

 最後に視聴者へ向けて、「今回、『未来のムスコ』というドラマと出会えたことで、自分自身もこの『ポケットに魔法を入れて』という楽曲が生み出せたと思っています。ドラマと一緒にこの楽曲も楽しんでもらえたらうれしいです」とコメントした。

秦基博(主題歌)コメント

台本を読んだ際の感想

物語としては、SF といいますか、少しファンタジーの要素もありつつ、でも人間の心情の
細かな機微にしっかりフォーカスされている作品だと感じました。そのバランスがとても
面白いなと。

ドラマの世界観を表現するために工夫したこと

オファーをいただいて打ち合わせをした時に、“人間くささ”みたいなものがキーワードとし
て挙がっていたんです。どうすれば、そういうリアリティーというか、人がそこに生きてい
る感覚を表現できるのか。それがドラマの世界を描く上で大切だと思いました。もちろんメ
ロディーや歌詞全体で表現しているのですが、例えば始まり方。エレキギターと歌だけで始
まる部分や、歌声で、生々しさや温度、肌触りのようなものを感じてもらえたらと。
この世界を自分なりにどう表現するか、ということを考えて作りました。

主人公の未来にインスピレーションを受けた部分

具体的にこの言葉というよりは、主人公の未来がなかなかうまくいかない日々の中でも諦
めずに向き合っていく、そのひたむきな姿からインスピレーションを受けました。
あとは未来の地元・富山弁の「だんない(大丈夫)」という言葉ですね。この言葉が最終的
にタイトルにもつながっていくキーワードになったと思いますし、そこは自分にとってす
ごく大事でした。

キーになっている歌詞について

ドラマの主人公である「未来」と重なりつつも、楽曲の主人公としても描いています。近い
けれど全く同じというわけではなく、僕自身とも重なっていく感覚で書いています。
この楽曲の主人公は、少し負けず嫌いなところがあるんです。そういう部分を全体に散りば
めていて、特に冒頭の「ぽつりとこぼれた雫は雨ってことにしておいてよ」というフレーズ
にはこだわりました。泣いていることや負けそうな気持ちを素直に認めたくない。でもぐっ
とこらえている。その姿が、見る側からするといじらしく映る。そういう部分を言葉にでき
たらと思っていました。

「靴のかかとを鳴らしながら」という歌詞について

(楽曲の)主人公がもう一度前を向いて、「頑張ってみよう」と歩き出そうとする時の足音
を想像しました。「よし!」と思った時の一歩って、きっとかかとが鳴るんじゃないかと。
その踏み込みの力強さを表現したくて入れました。

背中を預けられるような印象の楽曲に

どこか自分に言い聞かせながら立ち上がっている主人公なので、サビの「とりあえず今は」
という言葉も、何かが解決したわけではないけれど、とりあえず今、という気持ちを込めて。
その「よし、やるしかないか」という踏み込みが表現できていたらうれしいです。

タイトルに込められた思いについて

少し落ち込んで、悲しくなって、へこんで、それでもほんの少し前を向くというような、心
の動きを描いているこの楽曲の世界観。楽曲としてどう表すか、どのフレーズをタイトルに
するべきか、ずっと悩んでいました。
最終的には「大丈夫って君の魔法をポケットに入れて」という歌詞から取りました。このフ
レーズ自体も最後に浮かんできて、そのままタイトルになりました。

ドラマ主題歌の書き下ろしで意識したこと

ドラマの中には落ち込む瞬間もあれば、幸せそうな時間もある。颯太くんと一緒だったり、
お母さんと一緒だったりと、さまざまな場面がありますよね。その中で、どうやって楽曲が
ハマっていくのかを意識していました。同じ言葉でも、シーンによって違う意味を帯びる。
そんなふうに響いてくれたらという気持ちで書いていました。

ドラマ内で楽曲が流れるタイミングについて

物語の最後に流れる、くらいの認識で、具体的なタイミングは分からないまま作りました。
ただ、それぞれがつらいことを越えた先にあるものだったり、その先での感情とリンクする
歌詞になればいいなとは思っていました。

楽曲制作で手応えを感じた瞬間について

最初のAメロが書けた時です。しゃがみこんでいる主人公の気持ちや、「泣いてないよ」
というような強がりが書けた時に、楽曲がそのまま動き出しそうな感覚になりました。

普段からAメロから作り始めるのか

今回はAメロから順番にできました。脚本を読ませていただいたことでシーンが浮かんで
きて、そこから自然に動き出した感じです。

曲を書き始める時のとっかかりについて

普段からどういう場面からこの楽曲が始まるのかなとイメージすることが多いんです。そ
こにシーンやフレーズが重なっていくことで、キャラクター像や楽曲の輪郭が少しずつ定
まっていった感じがありました。それで「書けそうだな」と思えたんです。
「最後の最後はうまくいくと強がってる」というフレーズも、わりとパッと出てきて。その
あたりが楽曲の温度を決めた気がしています。

最初に浮かんだシーンについて

しんどくて、動けなくなってしゃがみこんでしまった人。その前後の時間をイメージしまし
た。そんな人がうつむきながら帰る姿が浮かんできて。楽曲は、そのしゃがみこんだ瞬間か
ら書き始めた感覚です。

主人公の未来と楽曲が重なった瞬間は?

「こんなふうに流れてほしい」と思っていた場面で流れたので、すごくうれしかったです。
第1話はどこで流れるか意識しながら見ていましたが、第2話以降は楽曲のことを忘れて、
作品に見入っています。楽曲は関係なく、毎回グッときています。

志田未来が演じる未来像について

脚本を読んでイメージしていた未来像はありましたが、志田さんの演技には、そこに本当に
存在しているようなリアルさがありました。演じているというより、その世界を自然と受け
止めているように見えて。それがすごいなと感じました。

視聴者へメッセージ

今回、『未来のムスコ』というドラマと出会えたことで、自分自身もこの「ポケットに魔法
を入れて」という楽曲が生み出せたと思っています。ドラマと一緒にこの楽曲も楽しんでも
らえたらうれしいです。

『未来のムスコ』の画像

火曜ドラマ『未来のムスコ』

恋も仕事も夢も中途半端だった主人公がある日突然母となり、子育てを通して、誰かと生きること、支え合うことの意味を知り、自分らしく生き直していく姿を描く。

■放送情報
火曜ドラマ『未来のムスコ』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:志田未来、塩野瑛久、小瀧望、兵頭功海、天野優、吉村界人、箭内夢菜、萩原護、ビビる大木、藤原さくら、板倉武志、難波なう、西野七瀬、マキタスポーツ、神野三鈴、水瀬いのり(声の出演)、淵上泰史、大友花恋
原作:阿相クミコ・黒麦はぢめ『未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!』(集英社『ヤンジャン+』連載)
脚本:ニシオカ・ト・ニール、いとう菜のは
プロデューサー:天宮沙恵子、松本明子
演出:井村太一、古林淳太郎、泉正英
音楽:森優太
主題歌:秦基博「ポケットに魔法を入れて」(UNIVERSAL MUSIC/AUGUSTA RECORDS)
挿入歌:Hi-Fi Un!corn「SUPER DUPER」(Sony Music Labels)
製作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/mirainomusuko_tbs/
公式X(旧Twitter):@mirai_musukotbs
公式Instagram:mirai_musuko_tbs
公式TikTok:@mirai_musuko_tbs

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