黒木メイサが『リブート』で放つ圧倒的な存在感 母となり深みを増した演技の説得力

黒木メイサが俳優として再び注目を集めている。彼女にとって16年ぶりの日曜劇場出演作となる『リブート』(TBS系)第3話でキーパーソンを担ったのだ。
黒木が演じるのは、儀堂(鈴木亮平)の妻・麻友。儀堂に対して疑念を抱いていた麻友は、中身が早瀬(松山ケンイチ・鈴木亮平)であることを見抜き、「儀堂から電話があったんです」と本物の儀堂が生きていることを示唆するところで第3話は幕を閉じた。
儀堂だけでなく、一香(戸田恵梨香)も含め、顔を変えた“リブート後”なのではないかと誰も信じられなくなってきているなかで、麻友は視聴者の視点に近い、数少ない信じられる人物(かもしれない)。別居中の儀堂を一途に想い続けていた麻友は、中身が早瀬となった儀堂に疑念を持ち、抱きついた時の身体付きで儀堂ではないと確信へと至る。そのことを把握した上で、第3話を観ていくとファミレスでの俯き不安そうな顔つきから覚悟を決めた表情へと変わっていく、そのグラデーションが見事だ。

麻友をなかなか突き放すことができない早瀬に一香が「好みなんだ、ああいうのが。美人だもんね」と話す場面もあるが、エキゾチックな美貌を持つ黒木は2004年のモデルデビュー後、俳優として、タレントとして、歌手として幅広く活躍。2004年、つかこうへい演出の舞台『熱海殺人事件・平壌から来た女刑事』が女優デビューにして、いきなりの主演に抜擢されていたのが当時の黒木の人気を表している。その時、まだ15歳だった。
黒木は、2006年公開の映画『着信アリFinal』をはじめ、『クローズZERO』シリーズ、のちに映画化もされたドラマ『任侠ヘルパー』(2009年/フジテレビ系)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』、『ルパン三世』といったビッグタイトルに数多く出演していった。『ルパン三世』の峰不二子を例に、そのビジュアルとプロポーションあっての役も少なくないなかで、大河ドラマ『八重の桜』(2013年/NHK総合)で演じた会津藩きっての才女・中野竹子もまた容姿端麗であれど、薙刀の名手にして、意志が強い女性だった。この役柄が、彼女が俳優として評価されるきっかけの一つにあったように思う。
現在は2児の母親として、ハワイと日本を拠点に活動している黒木。2024年放送のドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日本テレビ系)が俳優としての復帰作となった。この時、黒木は公式コメントで「お芝居をすること自体が、6年ぶりなので、少し緊張しています」と話していた(※)。同時に「仕事やプライベートで色々な人生経験を積んできた」ということも。『リブート』での別居中の夫への無償の愛を持つ麻友という役も、今の黒木だからこそ深みを持って演じられる人物でもあるだろう。

主題歌のMr.Children「Again」を合図にして、裏切り者の誰かが冬橋(永瀬廉)の犠牲になる、というのが毎話の恒例にもなっているが、キービジュアルにも写っている麻友はそう簡単には殺されないのではないか。早瀬の秘密を知ったことでさらに活躍の場は増していくことだろう。俳優・黒木メイサとしても今作が“リブート”(再起動)する節目の作品になりそうだ。
参照
※ https://www.ntv.co.jp/topics/articles/19pz40vcv6pn5aww7b.html
妻殺しの濡れ衣で逮捕されたパティシエの早瀬陸は、悪徳刑事・儀堂歩に追い詰められ、真犯人を見つけ出すため、家族と過去を捨てて儀堂の顔に変わり“リブート”を決意する。
■放送情報
日曜劇場『リブート』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:鈴木亮平、戸田恵梨香、永瀬廉(King & Prince)、蒔田彩珠、中川大輔、藤澤涼架、与田祐希、上野鈴華、藤田ハル、矢崎滉、野呂佳代、塚地武雅(ドランクドラゴン)、津田篤宏(ダイアン)、伊藤英明、山口紗弥加、池田鉄洋、酒向芳、黒木メイサ、原田美枝子、北村有起哉
脚本:黒岩勉
音楽:大間々昂、木村秀彬
主題歌:Mr.Children「Again」(TOY'S FACTORY)
プロデュース:東仲恵吾
協力プロデュース:國府美和
演出:坪井敏雄、田中健太、元井桃
製作著作:TBS
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/REBOOT_tbs/
公式X(旧Twitter):@reboot_tbs
公式Instagram:reboot_tbs
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