ドラマ『惡の華』常磐文役に乃木坂46 中西アルノの衝撃 “笑顔の奥にある影”がハマる予感

ドラマ『惡の華』に中西アルノがハマる予感

 さらに、監督に映画版も手がけた井口昇が名を連ねている点も見逃せない。同じ原作を、異なるフォーマットでどう描き直すのか。映画で凝縮された熱量を、連続ドラマの時間軸の中でどう広げていくのか。その鍵を握るのが、高校編の象徴ともいえる常磐であり、その役を中西が担うという事実は大きい。中西は「この作品に描かれる、痛々しく鬱屈でありながらも痛快な思春期は、恥ずかしいですが、私自身にも身に覚えがあるなと思い返します」と語り(※1)、常磐文という役に強く惹かれたことを明かしていたが、だからこそ筆者が期待したいのは、中西が持つ明るさと繊細さの両方が、そのまま常磐の人物像に噛み合うのではないかという点だ。

 中西は、グループではポンコツといじられたりとムードメーカー的な一面もある一方で、不安や緊張を抱え込みやすい自分の性質も、これまで言葉にしてきた。たとえばブログでは、ライブ中に「自分のことをよく思っていなかったらどうしよう」と頭をよぎらせた途端に声が出なくなった経験や、ステージに立つたび足が震えたこと、神宮で“毎日泣いていた”ことまで率直に綴っていたこともあった(※)。常磐も明るく見える一方で、春日の痛みに踏み込める影と強さを持つ人物だ。中西が抱えてきた不安や緊張の感覚は、笑顔の奥にある影を、説明ではなく表情や間で伝える助けになるはずで、きっと中西の自然な演技が見られるのではないかと期待している。

 『惡の華』は、誰かの一言や一瞬の選択が、その後の人生を決定的に変えてしまう物語だ。春日にとって常磐との出会いは、希望にもなり得るし、同時に新たな傷を生む可能性も秘めている。その曖昧さこそが、この作品の核心だろう。地上波ドラマ初出演という節目で、中西アルノがその曖昧さをどう体現するのか。今回のキャスト発表は、ドラマ版『惡の華』がどんな温度の作品になるのかを占う、重要な一歩になったといえそうだ。

参照
※1. https://realsound.jp/movie/2026/02/post-2300786.html
※2. https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/101862?ima=1227&cd=MEMBER

■放送情報
『惡の華』
テレ東ほかにて、4月9日(木)スタート 毎週木曜24:00〜24:30放送
BSテレ東にて、4月15日(水)スタート 毎週水曜24:00~24:30放送
ディズニープラス スターにて、各話放送後からアジア見放題独占配信
TVer、ネットもテレ東、Leminoにて見逃し配信
出演:鈴木福、あの、井頭愛海、須藤千尋、中西アルノ(乃木坂46)、長谷川朝晴、中越典子、紺野まひる、堀部圭亮、雛形あきこほか
原作:押見修造『惡の華』(講談社『別冊少年マガジン』所載)
脚本:目黒啓太、たかせしゅうほう
監督:ヤングポール、井口昇
プロデューサー:漆間宏一(テレ東)、涌田秀幸(C&Iエンタテインメント)
制作:テレビ東京、C&Iエンタテインメント
製作著作:「惡の華」製作委員会2026
©「惡の華」製作委員会2026 ©押見修造/講談社
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/akunohana/
公式X(旧Twitter):https://x.com/tx_akunohana
公式Instagram:https://www.instagram.com/tx_akunohana

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