吉沢亮の“横顔ワンカット”が意味するものは? 『ばけばけ』制作陣が明かす“予告”秘話

『ばけばけ』制作陣が明かす“予告”秘話

 髙石あかりがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』が現在放送中。松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。

 第90話のラストには、“錦織(吉沢亮)の横顔のみを捉えたワンカット”という異例の予告映像が流れた。

 制作統括の橋爪國臣は「お分かりかと思いますが、第19週は錦織の週です。あまり予告で見せすぎると、せっかくいいところをみなさんに楽しんでもらえないので、“なにか錦織に起こるんだろう”という予感だけを見せられたらいいなと思いました」と話し、吉沢の芝居を絶賛する。

「予告はちょうど20秒あるんですが、吉沢さんは20秒ワンカットで持つ芝居をしますよね。20秒吉沢さんの横顔だけ見ていても、ちゃんと感情が伝わってくる。しかも、今回は音楽もつけていません。『音楽なしでもイケるのか!』と、吉沢さんの凄さをまじまじと見せられたワンカットでした」

 第19週に限らず、予告映像は内容を見せすぎてはいけない一方で、面白そうだと興味を引くものでなければいけない。橋爪は「予告ではネタバレをしないと決めている」と言い切り、「基本的に予告はその週を担当する監督が作っていて、ミスリードみたいなこともしています。第17週もサワ(円井わん)と庄田(濱正悟)がくっつくと思って視聴者のみなさんは観ていたと思いますが、そうはならないし……。それぞれに楽しく作っています」と裏側を語る。

「最初は『普通の予告を作っても面白くないよね』というところから始まりまして。チーフ演出の村橋(直樹)が第2週の予告を作って、それを見た他の監督も負けてられないと、『いかに面白いことをするか、いかに自分の技を見せるか』みたいな競い合いが起こっています(笑)。正直、第18週の演出を担当してた泉並(敬眞)は、第19週の予告を見て『全部そっちに持っていかれるよ』と言っていました(笑)」

 吉沢が演じる錦織友一のモデルは、西田千太郎。橋爪は「のちに総理大臣になる若槻禮次郎や"オリンピックの父"と言われる岸清一らと同世代で、彼らにすら教える立場にあるような圧倒的な秀才だった。少し歯車が違っただけで、日本を代表する何者かになっていたであろう人物なんです」と説明する。

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