竹内涼真×原作ものはなぜ相性がいい? 『再会』『10DANCE』『あんたが』などハマり役続く

とりわけ『10DANCE』ではダンスという極めてフィジカルな表現を通して、感情の高まりを身体ごと解放していく役どころに挑んだ。本作で、竹内が演じた鈴木信也は、ラテンダンスの日本チャンピオンという設定を持つ、熱量の塊のような人物。怒りのパワーも、踊ることの純粋な楽しさも120%表現する男だ。竹内はその熱量を一切引かず、まっすぐに演じきった。感情が先に立ち、身体がそれに引っ張られていく。そのプロセスを、観客が直感的に理解できる演技だったと言える。技術的な巧さ以上に、「この人物は、ここまで本気で生きている」という説得力だった。熱量を持ったキャラクターを絵空事にしないための地盤として、彼の“人としてのリアルさ”が確かに存在していた。

こうした身体性は、近年の竹内涼真のビジュアルとも無関係ではない。『再会〜Silent Truth〜』の会見で「身長が187cmに到達した」と明かしたことが話題になったが、そのスケール感は、もはや現実とフィクションの境界を曖昧にするレベルに達している。長い手足や直立したときの存在感は、確かに2次元的だ。しかし不思議なことに、それが作品世界から浮いてしまうことはない。むしろ、その“2次元的な強度”が、強い熱量を宿した役柄を成立させるための「器」となっているのだ。

竹内涼真と原作ものの相性の良さは、現実離れした設定や感情を、無理に現実へ引き寄せない点にある。人としてのリアルさを手放さないまま、感情の熱を削がずに演じる。そのバランスを保てるからこそ、原作キャラクターが持つ過剰さや理想性は、違和感ではなく魅力として立ち上がる。『再会〜Silent Truth〜』は、そんな竹内涼真の現在地を静かに示す作品といえる。現実離れした設定をも現実として信じ込ませ、キャラクターが持つ感情の熱を、まっすぐに観る者へ届ける。その演技力こそが、彼が原作ものにおいて“ハマり役”を重ねてきた最大の理由なのだろう。
23年前、拳銃を埋める秘密を共有した淳一と同級生たち。刑事となった淳一は故郷で、その拳銃が凶器の殺人事件を捜査。容疑者は初恋の相手でもある仲間の一人。淳一は過去の秘密と対峙する。
■放送情報
『再会~Silent Truth~』
テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00~21:54放送
出演:竹内涼真、井上真央、瀬戸康史、渡辺大知、北香那、段田安則、江口のりこ
脚本:橋部敦子
原作:横関大 『再会』(講談社文庫)
監督:深川栄洋、山本大輔
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:峰島あゆみ(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)、山田勇人(ザ・ワークス)、多湖亮太(ザ・ワークス)、大垣 一穂(ザ・ワークス)、角田正子(ザ・ワークス)
音楽:得田真裕
主題歌:優里「世界が終わりました」(BEAT SEEKER MUSIC)
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:テレビ朝日
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