鳴海唯、出演作が途切れない中で考えていること 「“仕事を楽しむ”ことを忘れたくない」

NHKドラマ10『テミスの不確かな法廷』がスタートした。本作は、発達障害(ASDとADHD)を抱える裁判官・安堂清春(松山ケンイチ)が、独自の視点とこだわりで事件の真相に迫っていくリーガルミステリーだ。
本作でヒロインの弁護士・小野崎乃亜を演じるのは鳴海唯。2025年の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合)での好演も記憶に新しい彼女だが、本作では念願だったという弁護士役に初挑戦している。東京の大手法律事務所から地元の前橋に戻り、葛藤を抱えながらも安堂と共に真実に向き合っていく小野崎をどう演じたのか。
撮影現場でのエピソードや、松山ケンイチとの共演で受けた刺激、そして途切れることなく作品に出演し続ける現在の心境について話を聞いた。
初心を忘れず誠実に向き合い続ける
――2025年も『あんぱん』をはじめ、出演作がずっと続いていました。そして、2026年も本作でヒロインと活躍が止まりませんね。
鳴海唯(以下、鳴海):本当にありがたい限りです。そう思っていただけるのは、皆さんが追いかけてくださっているからこそです。今作に関しても日々向き合ってはいますが、ちゃんと作品のことを考える準備時間をいただきながら取り組めているので、とても充実した時間を過ごすことができています。

――『あんぱん』の琴子役では、かわいらしい見た目と実は酒豪という飲みっぷりの良さとのギャップが話題になりました。今回はシリアスな弁護士役ですが、役柄の振り幅も大きいです。ご自身の中で作品ごとの繋がりを感じることはありますか?
鳴海:どの作品においても繋がっているんだなと感じます。それこそ『時をかけるな、恋人たち』(カンテレ・フジテレビ系)は第2話のゲスト出演だったのですが、そこから今回のチームの皆さんが覚えてくださっていて、今回のオファーの決め手になったそうなんです。そうやって感想をいただくたびに、やっぱりどの作品にもしっかり誠実でありたいなと改めて思います。
鳴海唯が『Eye Love You』など躍進の2024年を経て目指すもの 「正解がないからこそ楽しい」
12月10日に惜しまれつつ、最終回を迎えたドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系/以下、『あのクズ』)。主人公・ほこ美…――以前のインタビューで、「2023年は苦手なことに挑戦し、2024年は得意なこと・好きなことを活かし、2025年はまた苦手なことにも向き合う」とお話しされていました。2026年を迎えた今、そのスタンスはどう変化していますか?
鳴海:2025年は限られた時間の中で取捨選択しながら準備し、作品に取り組むことをずっと続けていた年でした。出演させていただく作品が多いと、どうしても一つひとつの作品への向き合い方が疎かになってしまいそうな瞬間があるのですが、そこをグッとこらえて、「初心を忘れず誠実に向き合い続ける」ということを訓練のように実践していた気がします。
――今回、ドラマ『テミスの不確かな法廷』で初のヒロイン、そして初の弁護士役を務めます。オファーを受けた時の感想は?
鳴海:弁護士役を演じることはずっと夢でもあったので、こんな素敵なチームで叶えることができてすごく嬉しいです。ヒロインという大役を任せていただけたことも光栄ですし、豪華な先輩方に囲まれて演じさせていただけることに喜びを感じています。

――なぜ弁護士役に憧れていたのでしょうか?
鳴海:なんとなく自分のパーソナルな部分と合っている気がずっとしていたんです。私自身、曲がったことが嫌いだと思う瞬間があるのですが、弁護士も依頼人と嘘なく向き合い、救おうとする正義感が強くないと務まらない仕事だと思います。自分の「真っ直ぐなことをしたい」という思いと、弁護士という職業がリンクするのではないかと感じて、ずっと挑戦してみたかったんです。
――実際に演じてみて、法廷シーンの難しさはありましたか?
鳴海:準備段階で実際の裁判を傍聴しに行ったり、弁護士の方が書かれたエッセイを読んだりしました。実際の法廷は淡々としていて、あまり感情を表に出すことは良しとされません。ですがドラマとしては、そのリアリティを保ちつつも、エンタメとして成立させなければいけない。そのバランスは今でも探りながら演じています。






















