『ズートピア2』北米No.1返り咲き&世界興収11億ドル突破 2025年最大のヒット作に

もっとも、この映画が広く受け入れられなかったのは不思議な話ではない。大人向けのコメディ映画、しかもオリジナル脚本作品といえば、コロナ禍以降ほとんどヒットせず、大手スタジオが劇場公開に手を出さなくなった分野。いまやすっかり「配信で観るもの」というイメージになってしまった。
しかも本作の場合、Rotten Tomatoesで批評家スコア22%・観客スコア51%、観客の出口調査に基づくCinemaScoreでは「B-」と、評価面も苦戦したことが痛手だった。製作費は3500万ドルと(ディズニー作品としては)低予算なので、ビジネス的なダメージは小さく済みそうなことが不幸中の幸いだ。日本公開は未定。

第2位『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』は週末興収1950万ドルで、前週の初登場6400万ドルからマイナス69.5%という大幅下落となった。しかしながら、製作費は3600万ドルと抑え目ながら、北米興収9548万ドル、世界興収1億7379万ドルと数字は上々だ。

第3位『ウィキッド 永遠の約束』は北米興収3億ドルを突破し、2025年公開作品のトップ5に入った。第4位に食い込んできたのは、公開2週目のヒンディー語スパイアクション映画『Dhurandhar(原題)』。上映館数はわずか377館ながら、週末興収は前週比プラス76.8%の350万ドルで、北米興収は790万ドルとなっている。
北米映画興行ランキング(12月12日~12月14日)
1.『ズートピア2』(↑前週2位)
2630万ドル(-39.4%)/3835館(-165館)/累計2億5897万ドル/3週/ディズニー
2. 『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』(↓前週1位)
1950万ドル(-69.5%)/3579館(+167館)/累計9548万ドル/2週/ユニバーサル
3.『ウィキッド 永遠の約束』(→前週3位)
855万ドル(-50.7%)/3480館(-505館)/累計3億1214万ドル/4週/ユニバーサル
4.『Dhurandhar(英題)』(↑前週9位)
350万ドル(+76.8%)/377館(-14館)/累計790万ドル/2週/Moviegoers Entertainment
5.『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』(→前週5位)
238万ドル(-31.8%)/2411館(-218館)/累計5934万ドル/5週/ライオンズゲート
6. 『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(↓前週4位)
210万ドル(-79.2%)/1935館(+102館)/累計1451万ドル/2週/GKIDS
7.『Ella McCay(原題)』(初登場)
210万ドル/2500館/累計210万ドル/1週/20世紀スタジオ
8.『グリンチ』再上映(初登場)
185万ドル/2250館/累計185万ドル/1週/ユニバーサル
9.『Eternity(原題)』(↓前週7位)
177万ドル(-34.9%)/2067館(-319館)/累計1299万ドル/3週/A24
10.『シャイニング』IMAX上映(初登場)
156万ドル/400館/累計156万ドル/1週/ワーナー
(※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2025年12月15日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)
参照
https://www.boxofficemojo.com/weekend/2025W050/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/zootopia-2-box-office-zooms-past-1-billion-1236448881/
https://variety.com/2025/film/box-office/zootopia-2-box-office-ella-mccay-flops-1236608380/
https://variety.com/2025/film/box-office/zootopia-2-highest-grossing-movie-2025-1236608395/
https://deadline.com/2025/12/zootopia-2-china-global-international-box-office-1236648049/






















