『波うららかに、めおと日和』を何度でも! 芳根京子×本田響矢のロングインタビューは必見

『波うららかに、めおと日和』特典映像を解説

 2025年、日本の恋愛ドラマの歴史に新たな1ページを刻んだフジテレビ系連続ドラマ『波うららかに、めおと日和』のBlu-ray&DVD-BOXが、いよいよ12月3日に発売される。パッケージの発売がこんなに待ち遠しかったのはいつぶりだろうか。SNS上では「あと◯ヶ月」とリリースまでの日をカウントダウンするファンの投稿も見られた。

 そんな待望のBlu-ray&DVD-BOXは、本編映像と特典映像が収録され、さらにはステッカーも封入された豪華仕様。特典映像の総尺は91分とボリューム満点の内容となっており、なかでも必見なのは芳根京子と本田響矢のロングインタビューだ。

 2025年4月期にフジテレビ系“木曜劇場”枠にて放送され、話数を重ねるごとに熱狂的なファンを増やしていった本作。最終回目前には、第1話~第8話の見逃し配信数が累計2700万(TVer・FODの合計値)を突破、「第124回ドラマアカデミー賞」で優秀作品賞ほか5部門を制覇するなど、まさに日本中で大旋風を巻き起こした。

 芳根と本田の2人も想像以上の反響に驚いたようで、座長として現場を牽引した芳根は「愛情を込めてつくった作品がたくさんの方に届いて、愛を返してもらえるって、すごく嬉しいことだなと改めて強く実感させてもらえた」と喜びを明かす。一方、本作でプライムタイムの地上波連ドラに初レギュラー出演した本田は「ずっと、どこかに残り続けるような作品をつくれる役者になりたい」と思っていたそうだ。本作でその目標が叶えられた実感を得たといい、「本当にたくさんの感謝の気持ちでいっぱいです」と視聴者にメッセージを送った。

 物語は西香はちによる同名人気コミックを原作としたラブコメディで、昭和11年に主人公のなつ美(芳根京子)が突然の縁談で帝国海軍に勤める瀧昌(本田響矢)のもとに嫁ぐところから始まり、2人が少しずつ距離を縮めていきながら内実伴った夫婦になっていく過程を描いている。印象的なシーンは枚挙にいとまがないが、本田がなつ美と瀧昌にとって大事な思い出で、絵としても美しいシーンとしてセレクトしたのは、月夜に交わした初めての接吻。はじめはぎこちなくも、新婚旅行で大接近した2人はその夜、見事なほどの満月に見守られて唇を重ねる。だが、なつ美は呼吸の仕方がわからず、酸欠で倒れてしまった。

 また本田は、なつ美とその幼なじみ・瀬田(小宮璃央)の関係に嫉妬した瀧昌が、なつ美に2人で何を話していたのかと問いただすシーンも挙げている。その時、瀧昌がちゃぶ台に両手をつき、なつ美を逃げられないように囲い込んでいたことから、壁ドンならぬ「ちゃぶドン」というワードも生まれた。ちゃぶ台のある家も含め、古き良き日本の風景の中で繰り広げられる、恋愛に不慣れな2人の初々しいやりとりが最大の見どころ。芳根が「本当に幅広い方に楽しんでもらえる時代のお話」と語るように、それが若者には新鮮に、昭和生まれの人にはどこか懐かしく感じられた。

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