『良いこと悪いこと』“最終章”直前の考察まとめ 7人目、ターボー、薬物事件の謎を分析

 間宮祥太朗、新木優子主演の土曜ドラマ『良いこと悪いこと』(日本テレビ系)が、第7話時点で「最終章」と銘打たれ、元6年1組メンバーが立ち上がり物語はクライマックスに向けて動き出す。予告での「VS7人目」という煽りからも、「7人目」が誰なのかが争点となっているが、そのほか現時点で明かされていない様々な謎についても最終章を前に洗い出してみたい。

「7人目」と「博士」

 まずは事件の鍵を握るであろう「7人目」について。羽立太輔/ ちょんまげ(森優作)が発見した鷹里小学校のサイトの掲示板に「このHPも、俺のことも誰も覚えてないんだ」という書き込みを見つけ、「覚えてるよ、博士だよね?」とコメントするとすぐに「さすがちょんまげ」「あの7人の中で覚えていてくれたのは君だけだ」と返信があったことで、7人目の存在が確定。

 ただ、「会えない?」と書いたところ、「キング達にはあいたくない。僕は彼らを許さない」と書き込んでいることからも高木将/キング(間宮祥太朗)たちに相当の恨みを持っている様子。おそらく元々ちょんまげと博士が親友で、一緒にサイトを作ったと予想されるが、次回予告でちょんまげが「僕のせいだから、僕が終わらせないと」というセリフを発したり、キングたちに相談せず1人で決着をつけようとしていることからも、2人にはただならぬ因縁があることが想像できる。ただ一連の書き込みは連続殺人計画を継続するためにちょんまげだけ誘き寄せる罠にも見える。

 博士は誰なのか。有力なのが第5話から登場した、キングの娘・花音が通う鷹里小学校4年生の担任教師(古舘佑太郎)。花音とキングの会話から名前は森。2025年11月7日に「このHPも、俺のことも誰も覚えてないんだ」と書き込みがあった日が、当時の担任教師で現鷹里小学校校長の大谷典代(赤間麻里子)の話を聞きに学校に訪れた日。今思うとちょんまげがしばらく教室を見ていたのは知った顔だったからか。「お~いみんなどうしてる?」と書き込みがあった2022年は花音が入学した年。また小学生時代の工作室のシーンで森という名前の工作があったことなどから強引だが結びついてくる。見方を変えて、「あの7人組」という書き方が博士以外の7人組を指すなら、博士が7人目を知っているということにもなる。

「薬物」が事件の鍵?

 次に、大谷先生がなぜ犯人に協力したのか。いじめを見て見ぬふりをしていた懺悔の念や、いじめの被害者に関わる人物に脅されて協力したことなどが想像できる。しかし黒のアルファードらしき高級車に覚悟を決めて乗ったのは殺されに行くようなもので、警察に出頭するなり何らかの抵抗ができたはず。

 気になったのが、首謀者に電話をしようとして、娘と孫の写真を見て一度止めていたこと。娘たちの命を脅されての協力なのか、それとも事件に関わったことで娘たちに合わせる顔がないと思ったのか、または借金か。その後に園子(新木優子)の映像を見て何度も謝り、真犯人と思われる人物に電話をして「もうやめませんか?」と電話をしていた。通話の口調から相手は教え子というより教え子の親族のような気もする。また映像を先生が取り出した理由は将来殺人予告をしている真犯人が映っていたのだろうか?

 先生の乗った車はCEOクラスの人物か、それなりの組織が御用達にする車で、真っ先に思いつくのが小山隆弘/ターボー(森本慎太郎)だ。しかし、委員長(藤間爽子)は自身の弟が、園子の薬物所持にまつわるスクープ記事をきっかけに自殺に追いこまれたことを恨んでいたり、転落死した武田敏生/貧ちゃん(水川かたまり)は薬剤師、トラックに轢かれた中島笑美/ニコちゃん(松井玲奈)の彼氏は薬物の売人だったことなどから、クスリ関連の組織に繋がる可能性が考えられる。当初警察が殺人容疑で動かなかったのも何か関係していそうで、宇都見刑事(木村昴)と園子との会話も、もう余計な追及はするなと言っているようにも見える。

 園子は薬物事件のスクープをしたときに顔バレしたことで、薬物関係の組織、または委員長のように関係者から恨まれているはず。園子はもっと事件の記事を書きたいのを五十嵐編集長(矢柴俊博)は書かせずグラビアなどの仕事をさせていたのは、これ以上薬物事件に深入りさせたくないと表に顔を出すことである意味守っていたのか、その逆か。編集長は園子の事件を他社に売って退職しヘッドハンティングされたことになっているが、次回予告で園子が遺体を見て叫ぶシーンがあり、流れ的にはその遺体はちょんまげが有力だが、編集長が文字通りヘッドハンティングされた可能性も。

 なぜ園子は今もトラウマを抱える小学校の同窓会に顔を出したのかについては、やはり薬物がらみの情報を掴んでいたか犯行予告があったと予想できる。貧ちゃんが転落死した後、すぐに編集長に「載せる価値のあるものにします」と、まるで殺人予告があったような感じで黒塗りの卒業アルバムを園子が持ち帰ったこと、早い段階でキングと桜井幹太/カンタロー(工藤阿須加)に「いずれ記事にする」と取材をしたこと、自分のいじめが利用され殺人事件が起こっているとを早くから言及していことなどから、何らかの予告があったことが想像できる。ニコちゃんが亡くなる前、園子と同期の記者・東雲晴香(深川麻衣)が薬物絡みで追っていたニコちゃんの彼氏が違法薬物を取り扱っている写真とデータを園子に渡していたが、その後に東雲に渡したのかは定かではない。ただ、真の目的は薬物事件でなく、やはり小学校時代のキングたちのいじめ問題を掘り起こすためだとしたら、一連の犯行は園子に記事を書かせるための計画とも考えられる。

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