『良いこと悪いこと』“最終章”直前の考察まとめ　7人目、ターボー、薬物事件の謎を分析

「どの子」とは誰なのか？

　30人いたクラスの席が卒業アルバムでは29人だった謎について、ティザー映像で日直に書かれていた「岡本」が卒業アルバムにいないことが話題となったが、それ以上にSNS上では園子が「どの子」としていじめられる以前に「ドの子」がいた説が盛り上がり見せている。

　ちょんまげがちょんまげになる前にキングたちがどの子のピアノ工作に嫌がらせをしていたが、園子が転校したときはすでにちょんまげだったことから、時系列的に園子の前に初代「どの子」がいた。また字幕機能でドラマを観ると「ドの子」と表記されていたことでも話題に。

　また初回のOP映像などでピアノのシーンが映っていたりと、ピアノが何か関係してくるはずで、ピアノに思い入れのある「ドの子」がキングたちのいじめを苦に転校した、もしくは亡くなったとしたら確実に親族は復讐心を抱くだろう。これまで登場したキャストの中で親でもおかしくないのは編集長だが、園子が連続殺人犯容疑の記事に対し反論の記事を書いたらターゲットはキングたちとなり社会的な制裁が与えられ、「ドの子」の件が浮き彫りになるのを狙ったのか。委員長が必死に反論記事を書かせようと促していたのはそのためなのか。

　もしドの子が生きていたとしたら消去法で同じ34歳の東雲となるが、例え苗字が変わっていたとしても記憶力の良いちょんまげは顔を合わせたときに気づくはずなので可能性は低い。それはSNS上で元クラスメイト説のある今國一成（戸塚純貴）も同様。ただ従兄弟になってくると話は別だが、復讐での連続殺人ならドの子が鍵を握りそうだ。

ターボーの謎

　そして未だに怪しいのがターボーの存在。園子曰くターボーは目的のためなら手段を選ばない黒い噂がある人物。当初は園子に対して高圧的な態度を取ったり、火事で瀕死状態のカンタローのお見舞いに森のくまさんを歌いながらやってきた。そして、囲み取材中のガラスの落下も自作自演が疑われており、まだ命を狙われる危険性があるにも関わらず一件落着の雰囲気を出している。

　ターボーは、「森のくまさん」の替え歌の順番で殺されることをキングに刷り込んだり、ゲームで遊んでいた7人目の存在をキングにほのめかしたり、校長室に卒業アルバムがないことをキングたちに伝え、疑いが向くように仕向けてもいる。また貧ちゃんの転落死の連絡についてカンタローと話が食い違っていた気もする。ターボーが連続殺人事件のストーリー企てているとも考えられる。次回予告でターボーはちょんまげの合鍵を持っていて、ちょんまげ家にあった携帯動画から真犯人に繋がるヒントが明かされるようだが、これもターボーが導いているように感じる。ターボーもやはり薬物絡みのカモフラージュのために事件を起こしているのだろうか。

　他にも犯人候補として未だ根強い今國や宇都見に関しては、引き続き劇場版の漢気あるジャイアンとスネ夫な2人でキングの味方だと信じたいところ。当初は東雲が怪しいと感じていたが、園子が暴走しないよう良い意味で監視をしている存在なのかもしれない。園子のパネルを殴り飛ばしていた『週刊アポロ』の新入社員・松井（秋谷郁甫）は園子に恨みを持っていそうな気もするので、この辺りもまだ注視したい。

　そして初回以降全く動きのなかった同級生の土屋ゆき／ゆっきー（剛力彩芽）と豊川賢吾／トヨ（稲葉友）がようやくキングたちに合流する。夢が叶うも夢と現実のギャップに苦しんでいる様子の2人がどう事件と絡んでくるのか。また、キングの妻・高木加奈（徳永えり）が、夫の周りで連続殺人が起きていても他人事のように冷静なのも気になるところ。

　いずれにせよ大きな争点となってくるのは、小学校時代のいじめ関連の復讐なのか、それとも薬物絡みの事件なのかということ。その両方だった場合2つを結びつける犯人と動機が未だ見えづらいので、最終章で視聴者が納得できる真相が明らかになっていくのを期待したい。

■放送情報
『良いこと悪いこと』
日本テレビ系にて、毎週土曜21:00～放送
出演：間宮祥太朗、新木優子、森本慎太郎（SixTONES）、深川麻衣、戸塚純貴、剛力彩芽、木村昴、藤間爽子、工藤阿須加、松井玲奈、稲葉友、森優作、水川かたまり（空気階段）ほか
脚本：ガクカワサキ
演出：狩山俊輔、滝本憲吾、長野晋也
プロデューサー：鈴木将大、妙円園洋輝
チーフプロデューサー：道坂忠久
音楽：Jun Futamata
制作協力：ダブ
©日本テレビ
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