観たことのないシーンが次々登場! 『エイリアン:アース』シンセとゼノモーフの一騎打ち

ディズニープラスで独占配信中の『エイリアン:アース』。『SHOGUN 将軍』のFXが製作を手がけ、エイリアンの生みの親であるリドリー・スコットが製作総指揮を務める本作は、映画批評家サイト「Rotten Tomatoes」で批評家スコア96%フレッシュという、『エイリアン』シリーズの中で最高となるスコア(※8月19日時点)を獲得。そんなますます注目が高まっている中、配信された第3話は、ハーミット(アレックス・ロウザー)を連れ去られたウェンディ(シドニー・チャンドラー)とゼノモーフの一騎打ちから幕を開ける。
少女がゼノモーフを振り回す!?
ハーミットはゼノモーフによって繭にされかけている状態で囚われていた。しかし、従来の繭よりも簡易的な拘束であることが余計ウェンディを誘い込むための“罠”のように思えて仕方ない。『エイリアン:アース』が持つ独自の見どころといえば、「完全生物」と呼び声の高いゼノモーフに対し、人間ではない、これまでのシリーズに登場してこなかった、知能及び身体能力が高いが中身は子供のシンセという存在が対抗馬となるところだと思うのだが、早速この両者の一騎打ちが第3話では描かれる。
コンテナという閉鎖的空間を利用しながら、今シリーズで初めてゼノモーフの“酸の血”が脅威として襲ってくる。しかし、ウェンディもなかなかすごい。なんとゼノモーフが普段獲物を仕留めるときに使うインナーマウスに武器を引っ掛けて、ゼノモーフを振り回し始めるのだ。こんな画、今までのシリーズ作品で観たことがあっただろうか。中身が少女だと考えると、『エイリアン2』で生き残っていたニュート(キャリー・ヘン)のことをふと思い出す。彼女よりちょっとお姉さんのマーシー[現:ウェンディ]が他のシンセに比べて、怖がるどころか兄を守るために容赦無く未知なる巨体と肉弾戦を繰り広げるシーンはとにかくパワフル。ゼノモーフもスーツアクターが演じているシーンが多く、やはりCGに比べて存在感が圧倒的だ。
こちらが唖然としているうちに死闘は激化し、最終的にカメラが引いていくと痛み分けのような状態で死んだゼノモーフ、機能停止したウェンディ、致命傷を負ったハーミットの3人(1匹と2人)が画面に収まる形で隣同士に横たわって倒れている。こんな画も、未だかつて観たことがあっただろうか。本シリーズはこれまでのエピソードでもファンを唸らせるショットがとにかく多く、美しい。第3話はデイナ・ゴンザレスが監督を務め、クリエイターのノア・ホーリーとはFX制作ドラマ『レギオン』以来のタッグを組んでいる。






















