『奪い愛、真夏』高橋メアリージュンの怪演ショーが幕開け “思わぬ伏兵”のまさかの本性も

ドラマ『奪い愛、真夏』(テレビ朝日系)第4話は、サレ妻となった未来(高橋メアリージュン)が覚醒し、このドラマの本領発揮と言わんばかりの正妻の逆襲、怪演ショーが幕開けする。しかし、それだけでは終わらず、ラスト1分で思わぬ伏兵の元也(白濱亜嵐)がゾッとする本性を曝け出すのだ。
廃校のプールで、熱いくちづけを交わす真夏(松本まりか)と時夢(安田顕)。そのすぐそばで未来は2人のキスをじっと見つめ、「見てたよぉぉぉぉぉ!!」と絶叫する。浮気現場を間近で目の当たりにした未来は、サレ妻としての主導権を握り、真夏だけでなく時夢にも制裁を与えていく。
予告映像の時点で情報過多すぎてついていけないところがあったが、本編ではこれでもかというほどの未来の怪演フルコースが炸裂する。帰りのタクシーでの「密室の早口キス言葉」や「地獄の鯛しゃぶディナー」だけでなく、未来による「地獄の即興リサイタル」から真夏への「強制退職執行」まで、後ろめたさから何も言い返せない真夏と時夢を前にして、未来のワンマンショーと化していく。脚本の鈴木おさむをはじめ、演出陣もノリノリなのがひしひしと伝わってくるが、最も楽しんでいるのはおそらく演じている高橋メアリージュンだろう。
筆者が最も笑ってしまったのは、未来が真夏に退職願を書かせるシーンで、ちょこちょこリアルな猫の鳴きまねをインサートしていたこと。「人の夫を盗もうとした女が同じ会社で堂々と働けるなんて思ってるのかニャー」「反省は形にしなきゃ、意味がないんだニャー」と文面にしても、さほど面白さが伝わらないのが悔しいが……「バイバイキーン」「あたり前田さんだよね」といった小技(セリフ)の応酬がジワジワとボディーブローのように効いてくることで、総合的な笑いへと繋がっている印象だ。
写真週刊誌時代に他人の人生を狂わせてきた自責の念に駆られる真夏は、今度は人の“大切”を盗んだとして「TOWANI」に退職願を提出。まさに“バッドエンド”を迎えようとしていたが、未来に踏まれ故障していた母・三子(水野美紀)の形見の腕時計を時夢が修理したことで、真夏は2度目のタイムリープに成功。廃校プールでのキスを回避し、未来にもエンカウントしない人生をやり直していた。
「もう私は同じ過ちは犯さない」と決心した真夏は、近くにいてくれて、一途に自身を思ってくれている元也と徐々に距離を縮めていく。いつものように真夏をマンション下まで送る元也だったが、持っていた鍵でそのままマンションの中へ。元也は真夏の隣の部屋に住むストーカーだったのだ。部屋の壁には真夏の写真が所狭しと貼られており、「もっと、もっと、もっと、もっと、もっと! 真夏のこと教えて」と恍惚の表情で元也は囁く。
次回予告では、元也が半裸で壁に聴診器を当てる変態としての一面を覗かせながら、結婚を約束した真夏の元カレ・大浦隼人(安田顕/二役)もまさかの登場。もはやまともなキャラクターは皆無。『奪い愛、真夏』はさらに混沌を極めていきそうだ。
さまざまな登場人物たちが愛を奪い合う“激しくも切ないドロキュン恋愛ドラマ”『奪い愛』シリーズの最新作。結婚までも約束した最愛の恋人と不倫の末に別れた主人公の恋模様を描く。
■放送情報
金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』
テレビ朝日系にて、毎週金曜23:15~24:15放送
出演:松本まりか、安田顕、高橋メアリージュン、森香澄、白濱亜嵐、石井正則、石山順征、谷原七音、水野美紀
脚本:鈴木おさむ
演出:樹下直美、上田迅
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:川島誠史(テレビ朝日)、神通勉(MMJ)、小路美智子(MMJ)
音楽:沢田完
主題歌:安田レイ「BROKEN GLASS」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作:テレビ朝日、MMJ
©テレビ朝日
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