『スーパーマン』ジェームズ・ガン&デヴィッド・コレンスウェット語るDCユニバースの今後

『スーパーマン』ネタバレありインタビュー

「全体の構成を作るのが本当に楽しい」

『SUPERGIRL(原題)』:ティザービジュアル

ーー『スーパーマン』にはピースメイカー(ジョン・シナ)やスーパーガール(ミリー・オールコック)のカメオ出演もあり、DCユニバースの今後の展開にも期待が高まります。

ガン:大きなユニバースを構築していることは確かです。映画では、2026年夏に『SUPERGIRL(原題)』が全米公開されます。配信では、『Lanterns(原題)』のドラマシリーズが始まり、『ピースメイカー』シーズン2も控えています。『ピースメイカー』シーズン2では、『スーパーマン』の登場人物の多くをそのまま移し、ある種、ストーリーが続くような感じになります。“R指定”なやり方でね。それから『Clayface(原題)』も撮影中です。いろいろな作品が進行中で、デヴィッドが出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない別の作品の脚本もいま執筆中です。

コレンスウェット:スーパーマンが登場するかどうかは、僕がどれだけ行儀よくしているかにかかってるんです(笑)。

ガン:デヴィッドの行儀がよくなかったら、CGIに代えなきゃいけないかもしれません(笑)。その辺は楽しみにしていてください!

ーー“クロスオーバー”に期待していい、と受け取っておきます。

ガン:全体の構成を作るのが本当に楽しいんです。以前からイメージしていたのが『スター・ウォーズ』なんです。というのも、僕が子供の頃に初めて夢中になったユニバースが『スター・ウォーズ』だったので。『スター・ウォーズ』ユニバースだったら、医療ドラマだってホラーだってできるはずだって思ったんです。DCユニバースの柱となるような大物キャラクターが活躍する作品がどんどん登場するのにもワクワクしますが、例えば『Lanterns(原題)』はノワールっぽい探偵ものだというのがたまらないし、HBOのシリーズというのもすごくいいなと思います。『SUPERGIRL(原題)』はいわゆるテントポール超大作です。その一方で、『Clayface(原題)』はボディホラー。このような豊かなユニバースを最大限に活かすには、その隅々までに目を配り、さまざまなレイティングやトーンで、素晴らしい監督たちがそれぞれのスタイルや感性をそれぞれのプロジェクトに持ち込むことが大事だと思っています。ユニバースの作品は確実に繋げていきたいと考えていますが、『SUPERGIRL(原題)』のクレイグ・ギレスピー監督や、『Lanterns(原題)』のデイモン・リンデロフやクリス・マンディのような強力なクリエイティブが関わると、彼らは自分たちのやり方で、すべてがまったく違う、独自のものにすることができる。そうすると完全なるホラー映画から登場してきたクレイフェイスと、今回の『スーパーマン』という映画から登場するデヴィッドのスーパーマンが対面したときに、より面白いことになると思うんです。『ピースメイカー』はもっと地に足のついたコメディドラマのようなシリーズですから、『スーパーマン』とは全然違う。そこがクールだと思うんです。

コレンスウェット:そして、クロスオーバーが実現したとき、「まさかこの2人が!?」と思うようなペアリングのほうが絶対エキサイティングだとも思います。

ガン:その通り。

コレンスウェット:そこからキャラクターだけではなく、作品のトーンや観客の期待やそれらすべてから面白い葛藤やすれ違いが生まれてくると思います。

ガン:本当の意味での“マッシュアップ”ですね。

■公開情報
『スーパーマン』
全国公開中
出演:デヴィッド・コレンスウェット、レイチェル・ブロズナハン、ニコラス・ホルト、エディ・ガテギ、ネイサン・フィリオン、イザベラ・メルセド、スカイラー・ギソンド、ウェンデル・ピアース、ベック・ベネット
監督:ジェームズ・ガン
配給:ワーナー・ブラザース映画
© & TM DC © 2025 WBEI
IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.
公式サイト:superman-movie.jp

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