藤木直人×白石麻衣は“ウソ”とどう向き合う? 『最後の鑑定人』の見どころを語る

藤木直人&白石麻衣、『最後の鑑定人』を語る

 フジテレビ系で放送中の水10ドラマ『最後の鑑定人』に出演している藤木直人と白石麻衣のインタビューコメントが公開された。

 本作は、岩井圭也の同名小説を原作としたサイエンスミステリー。『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系)の及川拓郎、『白暮のクロニクル』(WOWOW)の山崎太基、『問題物件』(フジテレビ系)の北浦勝大、『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系)の青塚美穂が脚本を手がける。

 かつて科捜研のエースだった敏腕鑑定人・土門誠を藤木、土門の助手で“ウソ”が見抜くのが得意な研究員・高倉柊子を白石がそれぞれ演じる。

 藤木は土門と高倉のバディについて「“噛み合っていない感”みたいなものがうまく出るといいな、とは思いますね」とコメント。白石も「土門と高倉は逆にズレていて、噛み合わずにすれ違ってしまう。そこがこの作品ならではのバディ感であり、面白さだと思うので、これから楽しく作っていけたらいいなと思います」と意気込みを述べた。

 白石は、「相手がウソをついている」と感じた時の対処法としては、「そこを深く掘り下げても、きっと何もいいことがないので『今はそういう時じゃないのかな』と思うようにしています(笑)」とコメント。

 本作の見どころについて藤木は、「やっぱり“確かなもの”で謎を読み解いていくところが、この作品の面白さ」とアピールした。

藤木直人(土門誠役)×白石麻衣(高倉柊子役)コメント

演じる“土門×高倉”の魅力

藤木:“噛み合っていない感”みたいなものがうまく出るといいな、とは思いますね。それぞれに専門知識があって、どこかではリスペクトし合っている。そんなところが見えたらいいなと。いざ撮影がスタートしたら(※取材時)、時間もかかるし大変だと思いますけど(笑)、今はワクワクしています。

白石:バディには“あうんの呼吸で息ぴったり”みたいなイメージがありますが、土門と高倉は逆にズレていて、噛み合わずにすれ違ってしまう。そこがこの作品ならではのバディ感であり、面白さだと思うので、これから楽しく作っていけたらいいなと思います。

自身と重なる部分は?

藤木:自分も理系人間なので、理屈で物を捉えるところはありますね。とはいえ、土門は科学のことばかり考えていて相手の感情は考えないので、そこは「人としてどうなんだろう」とは思います(笑)。

納得できないキャラクターはどう演じる?

藤木:でも、すべての人が100%なわけではないじゃないですか。誰しもグラデーションがあって、自分の中で理屈が通っていても、相手にとっては不快だったり、傷つけたりすることもあるわけで。相手を優先するのか自分を優先するのか、(自分と土門の違いも)その“グラデーション度合いの差”くらいなのかなと思います。

高倉はウソを見抜けるキャラクター

白石:私は人の心を読み取ったり、「きっとこっちに動くだろうな」という予測はできないんですが、良くも悪くも「この人、ウソついてるだろうな」「今、違うことを考えてるだろうな」といった変な勘が働くことは多いです(笑)。そこはちょっと高倉さんにも近いところがあるのかなと思いつつ、まだまだ分からないことばかりなので、これから(心理学について)勉強していけたらいいなと思います。

「相手がウソをついている」と感じた時にはどう対処?

白石:そこを深く掘り下げても、きっと何もいいことがないので「今はそういう時じゃないのかな」と思うようにしています(笑)。

藤木:でも確かめなかったら、こちらが勝手にウソだと思っているだけで、実は違うかもしれないよ?

白石:そうなんですよね……でも、「絶対にこの理由で断らないだろう!」みたいなことがあるんですよ(笑)。

藤木:あははは(笑)。まあ、確かめられないよね。

白石:本当は確かめたくても、ちょっと言えないです(笑)。もちろん、みなさん事情があるので、それが悪いということではまったくないんですけどね。

本作ならではの見どころは?

藤木:人間は自由に生きているようで、実は行動に出てしまう。それは科学に近くて、そんな小さな現象から謎を読み解くのが土門という鑑定人なんです。そう考えると、やっぱり“確かなもの”で謎を読み解いていくところが、この作品の面白さなんじゃないかなとは思いますね。

“ウソのないもの”で真実に迫る

藤木:一般の人は知らないような専門知識を使うことで、「そんなことまで分かってしまうの!?」と驚いてもらえる……そのバランスが難しいですよね。「いやいや、そんなのみんな知ってるよ」と思うような当たり前のことではなくて、みんなが「ああ、そんなことができるんだ」と感じるような題材を原作の岩井(圭也)先生が物語にされているので、それをさらに僕たちが膨らませて、エンターテイメントにしなければいけない。土門と高倉のやり取りの面白さだけではなく、サイエンスの部分についても「新たなことが知れる」という楽しみもある作品にしたいなと思います。

白石:今、藤木さんのお話を「深いな」と思いながら聞いていました。本当に小さな証拠で事件を解決していく。その一つひとつが繋がっていくところが魅力だなと……。

白石:すみません、もう本当に藤木さんのおっしゃる通りだと思います(笑)。

藤木:(笑)。

TVerで繰り返し観てほしい第1話の注目ポイント。

藤木:噛み合っていないと思っている土門と高倉ですが、実は土門の本当の思いが最後にポロッと出るんです。その言葉を意識しながら、もう1回最初から見てほしいですね。まぁ、見え方はそんなに変わらないかもしれませんが(笑)。

白石:(笑)。私も第1話のラストで「こういう終わり方をするんだ」と台本を読んで驚きました。それまでは視聴者のみなさんも、きっと「この2人、全然噛み合ってないな」と感じると思うんです。土門先生の言いたいことがわかりにくくて、高倉が「こういうことだと思いますよ」とサポートしたりもするけれど、それでも噛み合わない。でも、実はお互いを信頼していて、思っているより近い存在なんだということが意外と早くわかるので、そこはTVerで何回も見返してほしいなと思います。

『最後の鑑定人』の画像

最後の鑑定人

岩井圭也の同名小説を原作としたサイエンスミステリー。かつて科捜研のエースとして活躍し“最後の鑑定人”と呼ばれていた主人公が、科学的アプローチを駆使して難事件を解決に導いていく。

■放送情報
『最後の鑑定人』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:藤木直人、白石麻衣、迫田孝也、中沢元紀、阿部亮平、栗原類、松雪泰子ほか
原作:岩井圭也
脚本:及川拓郎、山崎太基、北浦勝大、青塚美穂
主題歌:矢沢永吉「真実」(Z+MUSIC/UNIVERSAL SIGMA)
音楽:橘麻美
演出:水田成英(FCC)、谷村政樹、清矢明子
プロデューサー:石原未菜、宮木正悟、郷田悠(FCC)
プロデュース協力:渡辺良介(大映テレビ)
制作協力:FCC
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/saigonokanteinin/
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