『紅楼夢 ~運命に引き裂かれた愛~』本編映像公開 チャン・ミャオイーが花びらの中で舞う

中国映画『紅楼夢』本編映像公開

 5月30日に公開される中国映画『紅楼夢(こうろうむ)〜運命に引き裂かれた愛〜』の本編映像が公開された。

 本作は、『西遊記』『水滸伝』『三国志演義』と並ぶ中国古典文学の四大名著の一つとして知られる『紅楼夢』を製作費55億円かけ映画化したラブストーリー。原作の太虚幻境、元妃省親、黛玉葬花、宝玉被逼婚などの名シーンを選出し、原作の中で最もドラマチックな賈宝玉、林黛玉、薛宝釵の愛と悲劇の物語を軸に描くことで、壮大な物語を新しい視点から1本の青春映画として紡ぎ出した。

 監督を務めたのは、チョウ・ユンファ主演の歴史大作『孔子の教え』を手がけたフー・メイ(胡玫)。本作では『紅楼夢』の壮大な物語を忠実に描くことにこだわり、試行錯誤を重ね、脚本を完成させるまでに実に10年以上を費やした。

 裕福な貴族の家に生まれた貴公子の賈宝玉(カホウギョク)は、学問嫌いで女性と遊んでばかりいたが、何故か人を惹きつける魅力があった。そんな自由奔放な貴公子には、明確に気になる存在がいた。美しく可憐なオーラを放つ、林黛玉(リンタイギョク)だった。初めて会った時から、言葉を超えた深い理解で結ばれた2人は、才能を認め合っていた。ただ深い愛情ゆえに、互いに相手の言動に敏感になりすれ違うことも。特に林黛玉は、自身の病弱さや境遇からくる不安もあり、賈宝玉の言動に過敏に反応する場面も描かれている。

映画『紅楼夢 ~運命に引き裂かれた愛~』本編歌唱シーン

 公開された本編映像は、中国の歌手・丁丁が歌唱している本作のメインテーマソング「葬花吟」を起用したシーン。タイトルである「葬花吟」は、林黛玉が詠んだ詩であり、散りゆく桃の花を悼んで詠んだ有名な詩として認知されている。ヒロインの複雑な心境を綴った歌詞が印象的で、繊細な感性、自身の不遇な境遇への悲しみ、そして将来への不安が深く表現されている。また林黛玉役を演じるチャン・ミャオイーが、散りゆく桃の花びらと楽曲に合わせて、自身の運命を重ね合わせながら孤独と悲哀を体現している。

 なお、ミャオイーは本作がデビュー作であり、本作をきっかけに中国ドラマ『スウィート・トラップ~甘い恋は復讐のあとで~』に出演するなど、第一線で活躍している。

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■公開情報
『紅楼夢(こうろうむ)~運命に引き裂かれた愛~』
5月30日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国順次公開
出演:辺程(ベン・チェン)、張淼怡(チャン・ミャオイー)、黄佳容(ホアン・ジアルン)、林鵬(リン・ポン)、盧燕(ルー・イェン)、楊童舒(ヤン・トンシュー)
監督:胡玫(フー・メイ)
脚本:何燕江(ホー・イェンジャン)
配給:ムーランプロモーション/亜太メディアジャパン/上海金徳影業有限公司
配給協力:ギグリーボックス
2023年/カラー/116分
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公式サイト:http://koromu-movie.com/
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