オダギリジョーと髙石あかりが同居生活をはじめる　『夏の砂の上』本予告公開

　オダギリジョーが主演・共同プロデューサーを務めた7月4日公開の映画『夏の砂の上』の本予告が公開された。 

　本作は、愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女……それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く人間ドラマ。読売文学賞で戯曲・シナリオ賞を受賞した松田正隆による戯曲を、『あの日々の話』『そばかす』などの玉田真也が監督・脚本を務め映画化した。

　主人公・小浦治を演じるのは、本作で共同プロデューサーも務めるオダギリ。さらに治の姪・優子を髙石あかり、治の妻・小浦恵子を松たか子が演じる。そのほか、満島ひかり、高橋文哉、森山直太朗、光石研らが共演に名を連ねた。

　公開された本予告は、雨が降らない夏の長崎で、蝉の声が鳴り響く中「あたしは一体なんやったとね」「なんやったとやろか」という、修復できないところまできてしまった夫婦の会話からはじまる。幼い息子を失い人生の時が止まってしまった主人公の治（オダギリジョー）。彼を見限った妻・恵子（松たか子）の傍らには、治の元同僚である陣野（森山直太朗）が寄り添っている。治は、かつての職場であった造船所のある港を臨む、坂にある長い階段の途中に建つ一軒家に住んでいる。突然、17歳の娘・優子（髙石あかり）を連れ、訪れた治の妹・阿佐子（満島ひかり）は「この子を預かってほしい」と言い残し、優子を置いて去っていく。

　この家に残されている治の息子の痕跡に気づいた優子は、「おじちゃんの子どもって死んじゃったの？　私のいとこだったのに。私そういうのいないから」と、母親以外の身寄りがない寂しさを治に告げる。一方、新しい職につかずふらふらしている治に対し、陣野が「情けない」と告げると、激しく反発する治。愛を失い前に歩み出せない治と、愛を知らない優子、2人の突然の同居生活が始まっていく。

■公開情報
映画『夏の砂の上』
7月4日（金）全国公開
出演：オダギリジョー、髙石あかり、松たか子、森山直太朗、高橋文哉、篠原ゆき子、満島ひかり、斉藤陽一郎、浅井浩介、花瀬琴音、光石研
監督・脚本：玉田真也
原作：松田正隆（戯曲『夏の砂の上』）
音楽：原摩利彦
製作：映画『夏の砂の上』製作委員会
製作幹事・制作プロダクション：スタイルジャム
配給：アスミック・エース
©︎2025 映画『夏の砂の上』製作委員会
公式サイト：natsunosunanoue-movie.asmik-ace.co.jp
公式X（旧Twitter）：@natsunosunanoue_movie