松本若菜が主演の座をつかみ続ける理由とは? 『Dr.アシュラ』は松本劇場の“新章”に期待

では、改めてなぜ松本若菜という俳優はこうも愛されるのだろうか。本稿ではドラマシーンにおける彼女の活動について触れてきたが、その力は映画シーンでも絶えず発揮され、支持され続けている。
さまざまな映画祭で注目を集めた『はなればなれに』(2014年)で私は彼女の存在を知り、『愚行録』(2017年)、『ピンカートンに会いにいく』(2018年)、『his』(2020年)といった作品で、いろんな松本若菜に出会ってきた。『君が落とした青空』(2021年)ではヒロインの母親役も演じている。ハードな役にもソフトな役にも、どんな題材の、どんなテイストの作品にも、適応してみせる。それが彼女なのだ。公開時期が重なった『はたらく細胞』(2024年)の動的な演技と『室町無頼』の静的な演技を並べてみて、彼女の演技者としての器の大きさに触れた方は少なくないだろう。話題性だけでは作品の看板は背負えない。やはり、豊かな経験値に裏打ちされた業があってこそなのだ。また新たな松本若菜に出会えるまで、あともう少しである。
参照
※ https://www.fujitv.co.jp/dr-asura/introduction/
命と最前線で向き合う救急科を舞台に、どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助けるスゴ腕のスーパー救命医の活躍を描く救命医療ドラマ。
■放送情報
『Dr.アシュラ』
フジテレビ系にて、4月16日(水)スタート 毎週水曜22:00~22:54放送
出演:松本若菜、佐野晶哉(Aぇ! group)、田辺誠一、小雪、荒川良々、佐野史郎、鈴木浩介、片平なぎさ、渡部篤郎ほか
原作:『Dr.アシュラ』こしのりょう(日本文芸社)
脚本:市東さやか
主題歌:imase「名前のない日々」(ユニバーサル ミュージック/ Virgin Music)
音楽:池田善哉、横関公太
プロデュース:狩野雄太
制作プロデュース:岡田健人、石塚清和
演出:松山博昭、柳沢凌介、本田隆一、片山雄一
制作協力:ファインエンターテイメント
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/dr-asura/
公式X(旧Twitter):@dr_asura_drama























