市原隼人「本当に難しかった」 『べらぼう』鳥山検校役への思いをインスタで綴る

 市原隼人が自身の公式Instagramを更新し、NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』で演じた鳥山検校への思いを熱く綴った。

 鳥山検校の「検校」は盲人に与えられた最高位の官位。彼は幕府の許しを得て高利貸しを行い、多額の資産を築いていた。つまり鳥山は盲目の大富豪である。そんな鳥山は花魁・瀬川(小芝風花)に惚れ込み、彼女を大金で身請けすることに。この出来事は瀬川だけではなく蔦重(横浜流星)の人生をも大きく変えていくこととなる。

 市原は、「本日まで鳥山検校をお楽しみくださりありがとうございました」と記し、花束を手にしたクランクアップショットを投稿。

 そして「目が不自由である鳥山検校は、全ての事を自ら感じ取りにいかなければ何も無いに等しく、求める事を必然として文字通り手探りの日々を重ねる感覚を味わい耐え難い暗闇の孤独と寄り添いながら生きていた事と思います。人知れず抗うことのできぬ苦しみを知っているからこそ人の心の機微をも感じる事ができた。それが分かるからこそ、良くも悪くも相手の“心の隙間”に入る事もできてしまう。それが恐ろしいところでもありました」と鳥山についての印象を綴った。

 表情は見えずとも、声色や感じ取れる雰囲気で身請けした後の瀬川が鳥山との生活を楽しんでいないことを感じ取ると、穏やかだった人となりが激変。その心の揺れ動きに鳥山自身も驚き、動揺しているように見えた。

 そんな鳥山を見事に演じ切った市原だが、「この役は本当に難しかったです」と率直な一言とともに、「鳥山検校という役を通して、覚悟を持ちどんなに自分を犠牲にして寄り添おうとしても寄り添えきれない役があるのだと、その一つの答えをいただいた役でもありました」と難しい役でありながら“手応え”も感じたことを窺わせた。

 蔦重に大きな影響を与えた鳥山と瀬川はここで“退場”と思われるが、蔦重の人生はこれからも続いていく。市原は、「この時代の魅力を引き続きお楽しみください」と投稿を締め括った。

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