神尾楓珠と桜田ひよりが影響を受けた音楽は? 俳優業を通じて実感した“言葉の力”

神尾楓珠と桜田ひよりが影響を受けた音楽は?

 1984年にデビューしたロックバンド・爆風スランプの名曲をモチーフにした映画『大きな玉ねぎの下で』が、2月7日より公開。神尾楓珠と桜田ひよりのW主演で贈る本作は、平成と令和、2つの時代を舞台に、手紙やノートを通じた“顔の見えない恋”を描いたラブストーリーだ。

 ノートを通じた手書きのやり取りや楽曲が物語の核となる本作にちなみ、神尾と桜田が俳優としての活動の中で感じた「顔が見えなくても届く言葉の力」や、影響を受けた音楽について語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

SNSやファンレターを通じて実感する“言葉の力”

(左から)桜田ひより、神尾楓珠

――異なる時代の話が交差するという点に関して、初めて台本を読まれた率直な感想を教えてください。

神尾楓珠(以下、神尾):「大きな玉ねぎの下で」は1985年当時を反映した楽曲なので、令和版になったときにどう変わるのかをすごく楽しみにしていました。台本を読んでみて、もともとの世界観を壊さずにしっかり令和の時代に馴染んでいたので、感動しました。

桜田ひより(以下、桜田):楽曲をモチーフにしている作品はなかなかないので、お話をいただいたときにどういう作品になるんだろうとワクワクしました。 私たちは撮影で現代パートにしか関わっていなかったので、試写会で初めて過去パートはこんなふうになってたんだ、そして現代パートにこうやって繋がるんだ、という発見もたくさんあって楽しかったです。

――俳優としての活動を通じて、顔が見えなくても言葉が届いていると感じたことはありますか?

神尾:作品が公開されたり放送されたりすると、SNSで感想を調べることがあるんですが、そこで「ちゃんと届いている人がいる」と実感できる瞬間があります。それがどんな方が書いているのかまでは分からないですが、その一言一言が自分にとって大きな励みになっています。「やってよかった」と心から思える瞬間を作ってくれるのは、やはり言葉の力だと感じますね。顔が見えなくても、そこには確かに温かさやパワーがあると実感しています。

桜田:私は、事務所に届くファンレターを通じて、ファンの方々の想いを知ることが多いです。普段、舞台挨拶などの限られた機会でしか直接交流できないので、ファンレターを読むと「こんなに応援してくれている人がいるんだ」と励まされます。また、自分のSNSのコメント欄に「舞台挨拶行きます」といったメッセージが届くと、「自分のファンの方が観に来てくれるんだ」という喜びを感じます。

――お二人ともエゴサーチはよくされるんですか?

神尾:空いた時間にけっこう見てますね(笑)。

桜田:そうなんだ、少し意外です!

神尾:作品名や役名で検索するようにしています。自分の名前で検索すると、良い意見も悪い意見も直接受け取ってしまうというか、影響されやすいんですよね。その点、作品名や役名だと意見を客観的に受け止めやすくて。

桜田:その気持ち、分かるかも。このお仕事をしていると、やっぱり言葉の重みを強く感じます。言葉一つひとつが私たちのモチベーションになったり、時には考えさせられるきっかけになったりしますし。

桜田ひより

――本作はノートを通じた「手書き文字でのやりとり」が重要なカギとなっていますが、お二人は実生活で手書きで思いを伝えることはありますか?

神尾:正直、あまりなくて……。昔は年賀状を書くときに一言添えたりしていましたけど、最近は全然やっていません。ただ、この作品を通じて、自分の手で書いて伝えることの良さを改めて感じたので、これからは少しずつでもそういった機会を作りたいなと思いました。

桜田:作中でも印象的でしたが、神尾さんの字、とても綺麗でしたよね。私はプレゼントを渡すときに、メッセージカードを手書きで添えることがあります。そう考えると、わりと手書きを使う機会は多い方かもしれません。

神尾:字を書くことが好きなんです(笑)。友達とお酒を飲みながら「誰の字が一番綺麗か」を競う遊びをすることもあって。でも、その中に書道を習っていた友人がいて、その子にはなかなか勝てないんです。

――神尾さんは書道を習っていた経験は?

神尾:なくて、完全に独学ですね。

桜田:独学であんなに綺麗な字が……。

神尾:母親の字がとても綺麗で、小さい頃からそれを真似していたら自然と上達したのかもしれません。

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