北川景子主演ドラマ『花のれん』 伊藤英明が破天荒な夫役、上川隆也が恋心を寄せる紳士役に

2025年に放送される北川景子主演のテレビ朝日ドラマプレミアム『花のれん』の追加キャストとして、伊藤英明と上川隆也の出演が発表された。
『白い巨塔』『華麗なる一族』『不毛地帯』『大地の子』などのベストセラー小説で知られる作家・山崎豊子。本作は、山崎の“生誕100年”を記念し、初期の代表作であり、直木賞受賞作でもある『花のれん』を、北川主演で完全ドラマ化するヒューマンドラマだ。明治~昭和という激動の時代、“女性プロデューサー”の先駆けとして道を切り拓いた稀代の女性興行師・河島多加の生涯を描く。
21歳のとき、大阪・船場の呉服店に嫁いだ主人公・多加。しかし、怠け者の夫・吉三郎は花街、寄席通いに明け暮れ、経営は傾く一方だった。「いっそ、道楽を本業に」と多加が勧めたのをきっかけに吉三郎は場末の寄席小屋を買い、夫婦で寄席商売をはじめることに。ところが、吉三郎は愛人を作った末にあっけなく他界。多加は亡き夫が遺した借金のため、より一層、寄席に注力。持ち前の根性と商才で小屋を拡大し、大阪の街に笑いというエネルギーを届けていく。そんな中、多加は窮地を救ってくれた男性客・伊藤友衛に淡い恋心を抱くことになる。
今回新たに、山崎作品にゆかりのある伊藤と上川の出演が決定。伊藤は破天荒な夫・吉三郎役を務め、上川は夫亡き後に多加がひそかに恋心を抱く友衛役として、それぞれ多加の人生に深く関わった男たちを演じる。
2003年の『白い巨塔』(フジテレビ系)と2021年の『女系家族』(テレビ朝日系)に続き、3度の山崎作品出演となる伊藤は「生誕100周年という記念すべき節目に、山崎豊子作品に出演できて非常に光栄です。名作の一部を担うことができるのは、俳優として大変名誉なこと」とオファーを快諾。そして3度目の共演となる北川についても「現場での集中力がものすごいです。一緒にシーンを作るのはとても刺激的で、お芝居への真剣な姿勢には毎回感心させられます。普段はとても気さくで、一緒に仕事をしていて楽しい方ですね」とコメントした。
若手時代に1995年の『大地の子』(NHK)に抜擢され、2016年の『沈まぬ太陽』(WOWOW)主演以来の山崎作品参加となる上川は「私が初めて携わらせていただいた山崎先生の作品『大地の子』は、放送がちょうど30年前。そんな節目にまたしても先生の作品に関わることができるとは、まさに“合縁奇縁”。不思議なご縁を感じます」と感慨深げな心境を明かす。北川とは今回が初共演だが「北川さんは大変、役柄に真摯に向き合っていらっしゃいます。こちらが見習いたくなるほどの立ち振る舞いで、私自身も襟元を正される思いでした。短いながらもご一緒できることをうれしく思っています」と語った。
山崎作品初出演にして初主演となる北川は、先輩にあたる両名について「伊藤さんは現場を盛り上げてくださいますし、お芝居も引っ張ってくださるので、伊藤さんが吉三郎役だと聞いたときはとても安心しました」「インバネスを羽織って現場に現れた上川さんの姿が、想像していたとおりの友衛さんで……とにかく素敵でした!」と話している。
伊藤英明(河島吉三郎役)コメント

オファーを受けたときの気持ち
生誕100周年という記念すべき節目に、山崎豊子作品に出演できて非常に光栄です。山崎先生の作品は深い人間ドラマと社会的なテーマが描かれており、今なお多くの人々に愛されています。そんな名作の一部を担うことができるのは、俳優として大変名誉なことです。
自身の役どころについて
吉三郎というキャラクターは女性好き、お酒好きという一面を持ちつつも、その背後には非常に人間味あふれる人物像があると感じています。演じるにあたっては、表面的な部分だけでなく、彼の内側にあるやさしさや思いやり、そして彼が抱える葛藤や悩みもしっかりと表現したいと考えています。彼の人生の喜びや悲しみ、成功や失敗を通じて、吉三郎という人物の魅力を最大限に引き出すべく、全力で演じています。視聴者のみなさんにも吉三郎の人間性に深く触れていただけることを願っています。
主演・北川景子の印象
北川景子さんは、現場での集中力がものすごいです。一緒にシーンを作るのはとても刺激的で、お芝居への真剣な姿勢には毎回感心させられます。普段はとても気さくで、一緒に仕事をしていて楽しい方ですね。
東映京都撮影所での撮影にあたり、京都で楽しみにしていること
京都撮影所は多くの名作が生まれた場所で、その歴史の一部になれた気がして、いつ来ても感動します。ここでの撮影は、やっぱり特別ですね。撮影の合間に、京都の景色を楽しむのもリフレッシュになります。
視聴者へのメッセージ
『花のれん』は、明治から昭和の大阪を舞台にした人間ドラマで、ヒロインの多加をはじめとする登場人物たちが強い意志でさまざまな困難を乗り越えていく姿を描いています。このドラマを通じて、多くのみなさんに感動や元気を届けられることを願っています。ぜひ、楽しみにしていてください。
上川隆也(伊藤友衛役)コメント

オファーを受けたときの気持ち
何より感じたのは、“ご縁”です。私が初めて携わらせていただいた山崎先生の作品は『大地の子』で、その放送はちょうど30年前。『白い巨塔』や『沈まぬ太陽』など、これまで折々に山崎作品に出演させていただきましたが、30年という節目にまたしても先生の作品に関わることができるとは、まさに“合縁奇縁”。不思議なご縁を感じます。
自身の役どころについて
北川さん演じる主人公・多加が歩む人生は、乱高下といいましょうか、女性がひとりで切り拓くにはあまりにも険しい道のりです。そんな激動の日々の中、私は彼女がくつろぎを覚える相手として、その佇まいを大切に演じたいと思っています。
多加さんと友衛は最初の出会いこそ少々ささくれだったものではありましたが、だからこそ彼の印象は彼女の胸にも強く残ったのでしょうし、その後のほんの数瞬ともいうような逢瀬が、彼女の心のやすらぎにつながっていきます。彼がもたらすやすらぎを北川さんにも感じ取っていただきたいですし、ご覧になるみなさまにもそんな一幕となるような時間をお届けしたいと思っています。
主演・北川景子の印象
北川さんとは初めてご一緒させていただきましたが、大変、役柄に真摯に向き合っていらっしゃいます。こちらが見習いたくなるほどの立ち振る舞いで、私自身も襟元を正される思いでした。短いながらもご一緒できることをうれしく思っています。
東映京都撮影所での撮影にあたり、京都で楽しみにしていること
私自身はあまり街に繰り出すことはしない性質なので、京都に来たからといって何かを味わったり、どこかに赴いたりということはありません。そんな私にとって京都での撮影での楽しみは、撮影所のみなさんにお会いすること。京都撮影所の持つ“人の温もり”に触れることが、最大の喜びなんです。そんな環境が得られたことをとてもうれしく思っています。
視聴者へのメッセージ
ドラマに関わらせていただいている立場から見ても、世界観の再現が著しく難しいのが近代だと思います。特に、明治から昭和初期にかけての世界を映像として構築するのは技術も手間もかかります。だからこそ、まずは作品の空気感を味わっていただき、山崎先生の描かれた女傑の一代記を楽しんでいただきたいと思います。
今とはまた違う意味で世知辛い世の中だった時代、辣腕を振るい、一喜一憂しながら駆け抜けた多加さんの人生には共感していただけるものが多々あるはずです。今を生きる私たちの心にしっかりと響く作品だと思います。
■放送情報
テレビ朝日ドラマプレミアム『花のれん』
テレビ朝日系にて、2025年放送
出演:北川景子、伊藤英明、上川隆也
原作:山崎豊子『花のれん』(新潮文庫刊)
脚本:吉田紀子
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
監督:竹園元(テレビ朝日)
プロデューサー:竹園元(テレビ朝日)、土田真通(東映)、百瀬龍介(東映)、丸山真哉(東映テレビプロダクション)
企画協力:一般社団法人山崎豊子著作権管理法人、新潮社
制作:テレビ朝日、東映
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