『バニラな毎日』は深夜に“悶絶”を引き起こす? 蓮佛美沙子×永作博美×木戸大聖が語る

『バニラな毎日』は“悶絶”ドラマ?

 1月20日よりNHK総合で放送がスタートする夜ドラ『バニラな毎日』の記者会見が1月16日にNHK放送センターで開かれ、主演の蓮佛美沙子、共演の永作博美、木戸大聖、演出チーフの一木正恵が登壇した。

 本作は、賀十つばさの小説『バニラな毎日』『バニラなバカンス』を映像化するスイーツ・ヒューマンドラマ。大阪の小さな洋菓子店の厨房で、五感を刺激するお菓子の魔法が、ささやかな幸せを生み出していく。『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)や、Netflixシリーズ『今際の国のアリス』シリーズなどの倉光泰子が脚本を手がけた。

蓮佛美沙子

 蓮佛が演じるのは、洋菓子作り一筋に生きてきたパティシエの白井葵。大阪で夢だったこだわりの洋菓子店を開くも、経営がうまくいかず、店を閉じることになってしまう役どころだ。蓮佛は「私自身、こんなに胸がいっぱいになった作品は初めてでした」と前置きした上で、「生きていると理不尽に思うことや、自分が自分を許せなくなることなど、いろんなことがあると思いますが、この作品はそんな私たちの人生をまるっと肯定して、一人じゃないって抱きしめてくれるような人間讃歌のドラマになっているんじゃないかなと思います」と思いの丈を打ち明けた。

永作博美

 永作が演じるのは、クセの強い料理研究家・佐渡谷真奈美。閉店した白井の店の厨房で、“たった一人のためのお菓子教室”を開く。永作は「このドラマは日常に焦点を当てていて、何か大きなことが起きるわけではないんですが、登場人物が抱えている人に言うほとでもない、小さな幸せや苦しみがみなさんの心にも届くと思います」と語り、「そして毎回、スイーツがやばいです! 美味しそうで、悶絶すると思うので覚悟してみてください(笑)」と予告した。

 第2週からのゲストで、数年前まで、大人気バンドのボーカルとして活躍していた金髪のロックミュージシャン・秋山静を演じる木戸は、クランクイン当日に監督から「第1週と同じセットだけど、(木戸が来て)また違う風が吹いた」と言われたことを明かし、「それが僕はすごく嬉しかったんですよね」と回顧。「そういうふうに毎週ゲストが変わるたびに作品の色も変化したり、色んなお菓子たちがその週を彩ってくれているので、ぜひその変化を楽しんでほしいなと思います」と見どころをアピールした。

木戸大聖

 画面の向こうから甘い香りが漂ってきそうな、お菓子づくりのシーンが見どころとなっている本作。蓮佛はプロのパティシエを演じるにあたり、クランクインの1カ月半前から製菓稽古に励んだ。しかし、本格的なお菓子づくりの経験はほとんどなく、1回目の稽古の時は「これはまずい」と思ったそう。それでも、ワンカットも吹き替えを使わず、全シーンを自身で担当することにこだわった蓮佛。「材料にも限りがあるので、本番は緊張したんですが、なんとか全てのお菓子づくりを自分ですることができたので安心しています」と、現在の心境を吐露した。

 演出を手がけた一木は、「毎回必ずリハーサルの2時間前から現場に入り、お菓子づくりの練習をされていました。もともとすごくお上手で普段からお料理される方なんだろうなと思ったんですが、すごく頑張ってくださったおかげで立ち姿まで綺麗なのでぜひ注目いただけたら」と蓮佛の陰の努力を明かす。実際に、蓮佛演じる白井のお菓子づくりを目の当たりにした木戸も、「白井さんがテンパリング(※チョコレートの美しい光沢やパリッとした食感を引き出すための作業)をするシーンがあるんですが、相当練習したんだろうなってくらいお上手で感動しました」と振り返った。

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