『その電話が鳴るとき』ユ・ヨンソクがラブラブモード突入 『涙の女王』を彷彿する展開も
Netflixで話題沸騰中の『その電話が鳴るとき』が佳境に入っている。本作は、『賢い医師生活』のユ・ヨンソクと『ザ・ファビュラス』のチェ・スビンが演じる、ペク・サオン&ホン・ヒジュ夫婦が、仮面夫婦として互いに閉じていた心を開き、愛を交わしてゆくプロセスを抜群のケミと演技力で魅せている。本稿では、第7話、第8話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレあり)
ユ・ヨンソク演じる大統領室報道官のサオンと、チェ・スビン演じる手話通訳士のヒジュは、政略結婚3年目の仮面夫婦として愛のない暮らしをしていた。そんなある日、ヒジュを拉致した犯人からの電話をきっかけに夫婦の心が近づいていく。
親睦会で、何者かに崖から突き落とされたヒジュは、サオンに助けられ入院する。ヒジュは、子供の頃に遊園地に行った帰りに交通事故に遭ったときのことを夢に見る。目覚めるとヒジュの身を案じて涙するサオンがいた。サオンは、目覚めたヒジュを見て、医師を呼びに行こうとするも、ヒジュが涙を流しながら「行かないで」と引き留め互いに涙を流し合う。ヒジュが意思を持って、サオンに初めて自分の気持ちを伝えた言葉が「行かないで」なのが切ないが、ヒジュの気持ちに応えて「行かないよ」と優しくヒジュの頭を撫でるサオンの青ざめた顔色と、泣きはらした真っ赤な目が彼の恐怖を物語っている。
ヒジュは、拉致犯のフリをしていたことをサオンに伝えようとするも、サオンはヒジュが絶対安静なことを理由に彼女の話を聞かず、身体を休めるようにと労わる。サオンは動けないヒジュをベッドにお姫さま抱っこで運び(髭の伸びたユ・ヨンソクの姿にテンションが上がってしまう!)、彼女の髪を洗い、ドライヤーで乾かし、大切にヒジュを世話する。
サオンがヒジュの髪を洗う場面は、演じるユ・ヨンソクの色気が凄まじく、心拍数の上がる胸キュン名場面だ。初めて洗う女性の髪に手こずり、皺の寄る“セクシー眉間”(ユ・ヨンソクが自ら命名していた)にドキドキする。
男性主人公がヒロインの髪を乾かしたり、結んだりするシーンは、『太陽の末裔 Love Under The Sun』のソン・ジュンギがソン・ヘギョの髪を結ぶ場面や、『涙の女王』のキム・スヒョンがキム・ジウォンの髪をドライヤーで乾かす場面が記憶に新しい。本作のペク・サオン&ホン・ヒジュ夫婦と『涙の女王』のペク・ヒョヌ&ホン・ヘイン夫婦はどちらも仮面夫婦で同じ苗字。韓国語では、紅白のことを「ホンペク」と読むため、「紅白夫婦対決」になっているのも韓国ドラマらしい小ネタだ。
その後、ヒジュはサオンに真実を告げる決意をし、2人は遊園地で対面することになる。ヒジュは、拉致犯のフリをして「会わなければよかったと思うはずだ」「お前はすごく驚いて落胆するはずだ」と告げる。すると、「自分を過小評価するのは悪い癖だ」「その癖をどう直そうか、ヒジュ」とサオンが現れる。自分を憎んでないのかと問うヒジュに、サオンは「教えてくれ、君をどうすれば憎めるのか」と愛の告白をして情熱的なキスをする。ヒジュを想い続けていたサオンの一途な愛情と、愛されていたことに気づいたヒジュの3年目の恋が実る展開に胸が熱くなる。
好き同士となったサオンとヒジュは、一気にラブラブモードとなり、サオンは“デレ”ターンに突入する。その一方で、サスペンス部分も盛り上がりを見せ、サオンが「ペク・サオン」ではない別人であることが分かった。