『ムファサ』バリー・ジェンキンス監督とリン=マニュエル・ミランダが語る特別映像公開

『ムファサ』監督と音楽家の対談映像

 12月20日に公開を迎えた『ライオン・キング:ムファサ』より、バリー・ジェンキンス監督と音楽を担当したリン=マニュエル・ミランダの特別映像が公開された。

 『ライオン・キング:ムファサ』は、壮大なアフリカの大地を舞台に“生命”をテーマに描いた2019年公開の超実写版『ライオン・キング』のはじまりを描く“兄弟の絆”の物語。

特別映像|今作の楽曲の誕生秘話!|「ライオン・キング:ムファサ」2024年12月20日(金)劇場公開🐾🐾

 公開されたのは、本作の主人公ムファサと弟タカ(後のスカー)のドラマを“音楽”で彩ったミランダとジェンキンス監督の対談の様子と本編映像が収められた特別映像。

 本作の監督を務めたのは、『ムーンライト』で第89回アカデミー賞作品賞、脚色賞などに輝いたジェンキンス。本作で、ブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』で数々の賞を受賞し、『モアナと伝説の海』や『リトル・マーメイド』など近年のディズニー作品で音楽を手がけたミランダと初めてタッグを組むこととなった。

 ムファサとタカ(後のスカー)の物語をドラマチックに盛り立てるため、新たに7つ楽曲を書きおろしたミランダ。まず言及したのは、ムファサとタカが歌う劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」。ある日突然起こった洪水により、両親とはぐれ、孤児となってしまったムファサ。彼の命を救い群れに引き入れてくれたのは、後にスカーとしてムファサの命を奪うこととなるライオンの王子タカだった。

 幼いころから兄弟が欲しかったタカは、その後訪れる切ない運命などつゆ知らず、ムファサとまるで本物の兄弟かのように仲良くなっていく。そんなふたりの出会いと喜びが表現された同楽曲は、ふたりの知られざる“兄弟の絆”や、彼らの家族らに纏わるエモーショナルなドラマが満載だったという、本作の脚本から生まれた。これまで数々の作品を手がけてきたミランダだが、今回は魅力的な脚本が目の前にあっただけに、それを読んだだけで、「ここに音楽を入れよう」と次から次へとインスピレーションが沸くという貴重な経験をしたと語っている。

 そんな彼が、本作で最も制作が難しかったと話すのが、ムファサの両親が歌う劇中歌「遙かなミレーレ」。あらゆる生き物たちが豊かに暮らし、巨大な生命の環を築き上げている動物たちのオアシス、“ミレーレ”に馳せる思いが表現されている。運命的な出会いを果たし、血のつながりを超えた“兄弟の絆”で結ばれたムファサとタカ。突如現れた冷酷な敵ライオン・キロスから群れを守るため、ともに新天地“ミレーレ”を目指す旅に出ることとなるが、その先で彼らの運命を引き裂く“とある出来事”が待っている。彼らが肩を寄せ合い目指す憧れの最終地点が“ミレーレ”であるだけに、この楽曲はふたりの物語を盛り立てる重要な一端を担っている。

 ジェンキンス監督が最も気に入っていると話す同楽曲について、ミランダは「感情を揺さぶる(楽曲だよ)」と説明し、「気高い楽曲は難しいんだ。ディズニーらしさに苦戦した」と制作の裏話を語っている。また、ミランダは映像内で、「『ライオン・キング』のレジェンドたちはあまりに偉大だ。エルトン・ジョン、レボ・M、それにビヨンセに是非仲間入りしたい」とも明かしている。

■公開情報
『ライオン・キング:ムファサ』
全国公開中
監督:バリー・ジェンキンス
字幕版声優:アーロン・ピエール、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ティファニー・ブーン、マッツ・ミケルセン、ドナルド・グローヴァー、ブルー・アイビー・カーター、ビヨンセ・ノウルズ=カーター、ジョン・カニ、セス・ローゲン、ビリー・アイクナー、プレストン・ナイマン、カギソ・レディガ
超実写プレミアム吹替版声優:尾上右近、松田元太(Travis Japan)、MARIA-E、吉原光夫、和音美桜、悠木碧、LiLiCo、賀来賢人、門山葉子、佐藤二朗、亜生(ミキ)、駒谷昌男、渡辺謙
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
原題:Mufasa: The Lion King
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