『おむすび』三宅弘城が語った“金を稼ぐこと”の難しさ 翔也の野球人生に最大の危機

『おむすび』三宅弘城が語った“働く”難しさ

「ええか。働くっちゅうことは金を稼ぐちゅうことや」

 筆者なりに解釈すると、働くことは人の役に立つことで、自分が好きなことを追求するだけでは足りない。誰かの役に立つから対価が発生するのであり、ニーズを満たせなければ、どんなに良いものでも役に立たなかったことになる。立川は社員食堂の責任者で、栄養バランスや原価のほかに食堂のオペレーションも頭に入れてメニューを考えていた。それは長年の経験と試行錯誤に裏打ちされたもので、金を稼ぐことの厳しさを結に伝えていた。

 愛子がいない米田家では、陽太(菅生新樹)が聞き役になった。結の「働く覚悟が足りんかった」という言葉を聞き、陽太は自身の現状を打ち明ける。IT企業に就職した陽太はSEとしてバリバリ働いているように見えたが、実はただのアシスタント。現実は甘くなく、実力が全てで「もう辞めようかいな」と思っている。それでも歯を食いしばって耐えている。

 新人社員の苦労が語られたが、一番深刻なのは翔也だ。肩関節唇損傷で投げると痛みが伴う翔也は、野球人生の危機である。同期で入社したキャッチャーの幸太郎(大原由暉)以外には伏せていたが、大河内(中山翔貴)に勝負を挑まれたことで怪我が知れ渡ってしまう。治すには手術が必要で翔也にとって大きな決断になるだろう。

■放送情報
連続テレビ小説『おむすび』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:橋本環奈、仲里依紗、北村有起哉、麻生久美子、宮崎美子、松平健、佐野勇斗、菅生新樹、松本怜生、中村守里、みりちゃむ、谷藤海咲、岡本夏美、田村芽実ほか
語り:リリー・フランキー
主題歌:B'z「イルミネーション」
脚本:根本ノンジ
制作統括:宇佐川隆史、真鍋斎
プロデューサー:管原浩
写真提供=NHK

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