鈴木亮平主演『花まんま』にファーストサマーウイカら出演 鈴鹿央士は有村架純の婚約者に

鈴木亮平主演『花まんま』に鈴鹿央士ら出演

 鈴木亮平と有村架純が兄妹役で初共演を果たす映画『花まんま』の追加キャストとして、鈴鹿央士、ファーストサマーウイカ、酒向芳、六角精児、キムラ緑子の出演が発表された。

 本作は、第133回直木賞を受賞した朱川湊人の短編集『花まんま』(文春文庫)を原作に、子どものままごと遊びで作った“花のお弁当”がキーアイテムとなる、ある兄妹の不思議な体験を描いた物語。監督を務めるのは、『九十歳。何がめでたい』、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』、『そして、バトンは渡された』などの前田哲。原作の映像化企画を長年出版社へ提案し続け、ラブコールが実を結んだ。

 早くに亡くした両親との約束を守るため、たった一人の妹の親代わりとして大阪下町で生きる熱血漢の兄・加藤俊樹を鈴木、俊樹の妹で、間もなくの結婚を控えながら奇妙な記憶とある“秘密”を抱えるフミ子を有村が演じる。

 鈴鹿が演じるのは、フミ子の婚約者で、動物行動学の助教・中沢太郎。「原作の最後の一行でちらりと姿を見せる人物が、脚本ではカラスと話せる研究者というキャラクターになっていたのは驚きました」と鈴鹿が語るとおり、中沢は髪を整えるのも忘れてカラスの研究に没頭するあまり、カラスと会話できるようになったというクセ強いキャラクター。カラスとの演技にも初挑戦した鈴鹿は、本作について「身近で大事な人が思い浮かんだり、生きていることをあらためて大切にしようと思える作品」と語った。また、鈴鹿は前田監督作品への出演は『ロストケア』に続き2作目となるが、「現場の雰囲気が明るく、のびのびと演じることができた」と明かし、特に主人公の兄妹を演じた鈴木と有村については、「一番多くの時間を過ごし、数多くのことを学ばせていただきました」と感謝した。

 俊樹の幼なじみで、お好み焼き屋の看板娘である三好駒子を演じるのは、ファーストサマーウイカ。映画オリジナルキャラクターとなる駒子についてファーストサマーウイカは「お好み焼きと世話焼きが得意な、俊樹とフミ子を支える大切な存在」とユーモアを交えて分析。実は、前田監督は駒子のキャラクターを作り上げていく段階で出演をアプローチするほど、関西弁でちゃきちゃきしている駒子と大阪府出身のファーストサマーウイカ本人が持つ明朗快活なキャラクターとの親和性を重要視していた。そんな監督からのオファーにファーストサマーウイカは「ラブコールいただいて光栄でした」と喜び、劇中では期待に応えてキレのある関西弁を披露。「初めての前田組は、笑顔と関西弁に満ちていて、地元に帰ってきたようなアットホームで楽しい現場でした」と回顧した。

 また、主人公兄妹と不思議な縁で結ばれ、フミ子の抱える“秘密”にも関係している繁田家の父・仁役を酒向、長男・宏一役を六角、繁田家の長女で宏一の妹・房枝役をキムラが演じた。酒向は、「これほど涙を流した本はこれまでにあったかな? 記憶を辿っても無かった。原作、脚本にアッパレ!」と絶賛するほど原作・脚本に惚れこんでおり、六角も「脚本を読んだ時、染み入るような感動と共に、『家族への思い』の大切さと有り難さが理屈を超えて僕の心に押し寄せて来ました」と物語の奥深さについてコメントを寄せている。さらに、キムラは本作について「とても不思議なお話でもありますが、登場人物それぞれが、誰かを愛し思いやる愛情で詰まったとても優しい物語」と明かした。

コメント

鈴鹿央士(中沢太郎役)

身近で大事な人が思い浮かんだり、生きていることをあらためて大切にしようと思える作品で、台本を読んで何度も泣いてしまいました。原作の最後の一行でちらりと姿を見せる人物が、脚本ではカラスと話せる研究者というキャラクターになっていたのは驚きましたが、監督はじめ現場の皆さんが明るい雰囲気を作ってくださったおかげで、自分なりにのびのびと演じることができたと思います。主人公の兄妹を演じる亮平さんと有村さんとは一番多くの時間を過ごし、数多くのことを学ばせていただきました。早くこの作品を見ていただきたい、そんな思いでいっぱいです。

ファーストサマーウイカ(三好駒子役)

三好駒子は映画オリジナルのキャラクターで、
お好み焼きと世話焼きが得意な、
俊樹とフミ子を支える大切な存在です。
そんな駒子役を是非、と前田監督から
ラブコールいただいて光栄でした。
初めての前田組は、笑顔と関西弁に満ちていて、地元に帰ってきたようなアットホームで楽しい現場でした。
全世代に響く、あたたかい家族愛と不思議なストーリーに引き込まれる作品です。
ぜひ劇場でご覧いただきたいです。

酒向芳(繁田仁役)

脚本第一稿を読んだ→涙が出た→もう一回読んだ→また泣いた→原作を図書館で探した→読んでまた泣いた→物語の状況、時間軸を把握するために脚本を幾度も読み直した→......泣いた。
これほど涙を流した本はこれまでにあったかな? →記憶を辿っても無かった。原作、脚本にアッパレ! です。

六角精児(繁田宏一役)

この映画の脚本を読んだ時、染み入るような感動と共に、「家族への思い」の大切さと有り難さが理屈を超えて僕の心に押し寄せて来ました。参加出来て光栄の一言です。

キムラ緑子(繁田房枝役)

とても不思議なお話でもありますが、登場人物それぞれが、誰かを愛し思いやる愛情で詰まったとても優しい物語だと思います。
撮影現場では、皆さまとさまざまな感情を交わし合いながら、泣き過ぎでは? と思うくらい泣きました(笑)。
共演の皆様のいろんな表情を思い出して、感動的なシーンに、ともにいることができて幸せだったなぁと思います。
監督の思い描く世界の完成を心待ちにしております。

■公開情報
『花まんま』
2025年春 全国公開
出演:鈴木亮平、有村架純、鈴鹿央士、ファーストサマーウイカ、酒向芳、六角精児、キムラ緑子
原作:朱川湊人『花まんま』(文春文庫)
監督:前田哲
脚本:北敬太
企画協力:文藝春秋
配給:東映
©2025「花まんま」製作委員会
公式サイト:https://hanamanma.com
公式X(旧Twitter):@hanamanma_movie
公式Instagram:@hanamanma_movie

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる