2024.09.14 17:00

長縄まりあが語る、“プリキュア愛”とキュアワンダフルへの想い　「勇気をくれた存在」

文・取材＝佐藤アーシャマリア、写真＝はぎひさこ

　シリーズ史上初となる“犬”のプリキュアが登場する『わんだふるぷりきゅあ！』（以下、『わんぷり』）の劇場版となる『わんだふるぷりきゅあ！ざ・むーびー！ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険！』が、9月13日より公開中。“動物との絆”をテーマにした本シリーズで、主人公のキュアワンダフル／犬飼こむぎ役を担当しているのが長縄まりあだ。

　映画は、ゲームの中に吸いこまれたこむぎやいろはたちが、離れ離れになった仲間と再会するため、ゲームの世界で奮闘するストーリー。『ひろがるスカイ！プリキュア』（以下、『ひろぷり』）と『魔法つかいプリキュア！』のプリキュアたちの登場にも注目が集まっています。プライベートでも大のゲーム好きとして知られる長縄は、本作におけるこむぎの成長をどのように表現したのか。「先輩の背中が見れたのはすごく良い経験でした」と明かす長縄に、劇場版で改めて感じた「プリキュア」シリーズの魅力について語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

衝撃を受けた『ふたりはプリキュア』との出会い

ーー長縄さんと「プリキュア」の出会いについて教えてください。

長縄まりあ（以下、長縄）：小さい頃に再放送をしていた『ふたりはプリキュア』を観た時に、“戦う女の子”というものに衝撃を受けました。そこから、変身シーンの良さも知りました。女の子が主人公になっている作品は、少女漫画のような展開が多い中、「強くてカッコいい」がテーマにあるのは斬新でいいなと思っていました。

ーー『わんぷり』への出演が決まったときの心境は？

長縄：「信じられない！」と思いました（笑）。プリキュアという存在は子どもたちだけでなく、大人の心にも響く作品なので、任せていただくのであれば、自分の声が枯れてもいいくらい頑張らせていただきたいという気持ちでした。

ーー現在にも繋がっていると感じる、「プリキュア」から受けた影響はありますか？

長縄：特に『ふたりはプリキュア』と『Yes！プリキュア5』を観ていたのですが、女の子たちのパワフルさには当時も影響を受けていました。全シリーズに共通していることですが、「プリキュア」は年ごとにテーマがあって、そのテーマに沿った“強い気持ち”が描かれているのがとても魅力的です。だからその力強さは、キュアワンダフルとして自分も受け継いでいけたらいいなと思っています。

ーー役作りに向けて犬の声をたくさん聞いていたというお話を聞きました。

長縄：私、実はワンちゃんを飼ったことがなくて……。演じるこむぎはパピヨンという犬種だったので、ネットで「パピヨン散歩」「パピヨン嬉しい時」「パピヨン寝息」などいろんな感情で検索して、たくさん動画を観て勉強していました（笑）。ワンちゃんは嬉しいと尻尾が動くのですが、嬉しすぎてタックルしちゃったりとか、テンションが上がって変な声になっちゃったりとか、勉強していく中で人間と似ている部分も多くあるなと感じました。