『アガサ・オール・アロング』タイトルが変わり続けてきた理由とは? 製作総指揮が明かす

『アガサ・オール・アロング』副題の秘密

 9月19日よりディズニープラスで独占配信される『アガサ・オール・アロング』のタイトルの変遷について、製作総指揮を務めたブラッド・ヴィンダーバウムが明かした。

  本作は、ドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』で初登場したアガサ・ハークネスが主人公の物語。最強の魔術を誇るだけでなく“挑発”と“裏切り”が大好きで、緻密な裏工作で観る者すべてを欺く危険な魔女アガサの姿を描く。

 本作はこれまで「The Darkhold Diaries」「House  of Harkness」「Coven of Chaos」「The Lying Witch with Great Wardrobe」と計4回にわたり副題が“変更”されてきた。製作上のトラブルによる“混沌=カオス”のようにも見え界隈をザワつかせていたが、製作総指揮を務めたヴィンダーバウムが、「当初から“オール・アロング”だった」と語り、まるで裏工作好きのアガサによる仕掛けかのように、意図的にタイトルを変えてきたことが明かされた。

 コミカルにおどけたかと思えば次の瞬間には妖しく挑発するなど、予測不能で裏だらけなアガサ。初登場した『ワンダヴィジョン』ではあと一歩のところでスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)に敗北したものの、本作で早速返り咲きを狙い、強大な力を得られるという“魔女の道”へ挑んでいく。

 『ワンダヴィジョン』と本作でショーランナーを務めるジャック・シェイファーは、「アガサはとても複雑で、邪悪なだけでなく様々な側面を持つ人物。そこから我々はアガサの物語を生み出し始めたんです。アガサは永遠に探求することができるほどのキャラクターだと感じていますね」とその多面性を解説。そして、そんな本作の副題が「オール・アロング」に決定するま での“変更”について、ヴィンダーバウムは「もちろん、本作はずっと『アガサ・オール・アロング』になる予定でした。新しいタイトル発表は楽しかったです。皆が“タイトルを変えるのはどういう意味だろう?”と分析してくれるんです」と“仕掛けの一環”だったことを打ち明けた。続けて、「ジャック・シェイファーは、僕がこれまでに関わった中でも最も素晴らしく、深く、充実した想像力の持ち主。本作はジャックの頭の中を歩き回る機会なんです。タイトル変更もその氷山の一角。劇中には、より美しく素晴らしい発見がたくさんありますよ」とも言及。コロコロと様子を変えるアガサの多面性を、物語の中だけではなく、タイトル発表の時点から表現していたのだ。

 ドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』でワンダの強大な力を奪うべく、周到に正体を隠して近づいたアガサはあらゆる裏工作を行い、自身が思う方向へ誘導。魔術だけでなく、言葉や演技を巧みに使い分けて周囲を翻弄した。終盤にその悪しき正体を打ち明けた際は、怪しくも軽快な曲「AGATHA ALL ALONG」(“すべてアガサの仕業”)が響き渡る中、これまでのあらゆる異常事態はアガサが引き起こしていたという事実が判明。「裏で糸を引いてたのは? すべてはアガサの仕業よ 腹黒い魔女さ 何もかもウソばかり だまされても誰も気づかない もうまるで手遅れさ」という歌詞の通り、タイトルも“オール・アロング”=“最初からずっと”、決まっていた。

 『ワンダヴィジョン』のクライマックスでは、ワンダとの最終決戦に挑むも、あと一歩のところで敗北してしまったアガサ。魔力を奪われ、記憶さえも失ってしまったが、先日公開された本作の予告編では、「魔女を集めて頂点に返り咲く。“魔女の道”を歩む」と早速高らかに宣言したアガサが、集めた魔女チームとともにダークな世界へ突き進んでいく。これまでの裏切り行為を見るとチームワークを発揮できるとは考えにくいが、果たしてアガサの真の目的とは。

 各話のエピソード監督には、『ウェンズデー』のガンディア・モンテーロや『ジェン・ブイ』のレイチェル・ゴールドバーグが参加。『アナと雪の 女王』の楽曲「レット・イット・ゴー」の作詞・作曲で知られるクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスが新曲を書き下ろしている。

■配信情報
『アガサ・オール・アロング』
ディズニープラスにて、9月19日(木)より独占配信
製作総指揮:ジャック・シェイファー
出演:キャスリン・ハーン、ジョー・ロック、オーブリー・プラザ
©2024 Marvel
公式サイト:https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/agatha-all-along/6Nf0RIVHbJnh

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