台湾青春映画『花蓮の夏』4K修復版が10月公開 レスト・チェン監督のメッセージ動画も
2007年に日本で劇場公開された台湾映画『花蓮の夏』が4Kデジタル修復され、10月4日よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開されることが決定した。
本作は、小学校からの幼なじみで親友の男子2人と高校で出会った女子、3人が友情と恋心の狭間で揺れ動く様子を描いた青春ストーリー。本国台湾では、作品生誕15年を機に4Kデジタル修復され、2021年にリバイバル上映された。
台湾東部花蓮。小学校に通う優等生のジェンシンは、問題児のショウヘンと友達になるよう、先生から頼まれた。正反対な性格の2人だったが、いつしか親友となり、高校の頃には、お互いがかけがえのない存在になっていた。ジェンシンは、人知れず友情以上の感情をショウヘンに抱くようになり……。そんな2人の前に、香港からホイジャという転校生の女の子が現れ、ジェンシンとショウヘンの関係に静かな波風が立ち始める。
監督を務めたのは本作で注目され、その後『101回目のプロポーズ〜SAYYES〜』『20 歳よ、もう一度』などを生んだレスト・チェン。主演のレイ・チャンとジョセフ・チャンは、本作をきっかけに大ブレイク。レイ・チャンは本作で台湾金馬奨最優秀新人賞を受賞後、近年も『恋愛動物』『We Best Love』などの人気ドラマに出演している。一方のジョセフ・チャンもNetflixのドラマシリーズ『次の被害者』で主演。さらに2024年に公開された映画『青春 18×2 君へと続く道』に日本在住の料理人役で出演を果たした。
スチール撮影を担当したのは、『ブエノスアイレス』から『2046』までのウォン・カーウァイ監督作の専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーだったことで知られる香港のアーティスト、ウィン・シャ。さらに台湾のロックバンド・Maydayのアシンが歌い上げる主題歌「盛夏光年」は、台湾金馬奨の最優秀オリジナル主題歌賞にもノミネートされた。
日本での4K修復版の公開に合わせ、レスト・チェン監督からメッセージ動画が到着。本作が再び日本で上映される喜びを語るとともに、本作のファンに加え若い観客にもぜひ観てもらいたいとアピールした。
あわせて公開されたポスタービジュアルと予告編も公開。ポスターには、複雑な感情を抱きながらたたずむ3人の姿が捉えられており、「あの夏、僕は彼に恋をした」というジェンシンの想いを表したキャッチコピーが添えられている。
日本版予告は、幼き日々のジェンシンとショウヘンが、やがて高校生になり、そこに彗星のように現れたホイジャによって、ガラスのごとく壊れてしまいそうになる3人の関係、そして美しくも切ない青春の日々が映し出されている。
■公開情報
『花蓮の夏 4K修復版』
10月4日(金)シネマート新宿ほか全国公開
出演:レイ・チャン(ブライアン・チャン)、ジョセフ・チャン、ケイト・ヤン
監督:レスト・チェン
脚本:シュー・チェンピン
原作:ワン・ジーヤオ
撮影:チャーリー・ラム
音楽:ヤン・ションヅェン、チョウ・チーハオ
配給:AMGエンタテインメント
2006年/台湾/シネマスコープ/96分/5.1ch/原題:盛夏光年/英題:Eternal Summer/日本語字幕:島根磯美/R15+
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