藤吉夏鈴が目指す、櫻坂46における自身の立ち位置 「気づいたらいる、みたいな(笑)」

藤吉夏鈴、芝居への意欲と櫻坂46への思い

無気力だった学生時代と櫻坂46との出会い

ーー藤吉さんと所結衣は似ているところも少なそうですよね。

藤吉:似ているところはまったくないですね(笑)。私自身、この世界に入る前までは本当に無気力で。やりたいこととか好きなことも全然なくて、よく学校の先生と親とで三者面談をやっていました。三者面談を開かれすぎて、欅坂46(現・櫻坂46)のオーディションを受けることにしたんです。

ーーそうだったんですね。

藤吉:将来のこととかをすごく聞かれるんですけど、やりたいことがないのに大学とか専門学校に行く意味が全然わからなくて。いま思えば適当にやり過ごしていればよかったんですけど、正直にそういうことを言っていたので、親にも先生にもすごく怒られてしまって……。それが嫌で苦しかったんですよね。そんなときに携帯を見ていたら『坂道合同新規メンバー募集オーディション』の存在を知ったんです。上京してしまえば怒られなくて済むと思って、とにかく東京に行ってみようとオーディションを受けることにしました。

ーーなんで坂道のオーディションを選んだんですか?

藤吉:本当にたまたまでした。乃木坂46さんは知っていましたが、「坂道」という呼び方は知らなかったですし。両親にはアイドルのオーディションを受けることは言っていなかったんですけど、話をしてみたら、無気力だった私が自ら動いて応募したことに対して、喜んでくれました。

ーーそんな櫻坂の活動と並行して、2024年は今回の映画のほかにも、『アオハライド Season2』(WOWOW)、『作りたい女と食べたい女』シーズン2(NHK総合)と、俳優業での活躍も目立っています。

藤吉:3作品とも撮影は去年だったのですが、その1年間が濃密すぎて、年末に「この1年が終わってほしくない!」と思うくらいでした。2023年はグループとしても大きく変わった1年だったので、私にとってもターニングポイントになっているのかもしれません。

ーーグループでメンバーと一緒に活動するのと、グループから離れて個人で活動するのは、やはり違うものですか?

藤吉:グループ以外での活動は、“やらせていただける”という感覚が強いんです。例えば今回の映画の撮影もそうでしたが、グループでの活動を休まざるを得ないこともあって。なので、櫻坂46に戻ったときに、ちゃんと自分の経験をグループにも活かさないと、すごく失礼な気がします。だから何かをグループに還元しないとダメだなと思っています。

ーー藤吉さん個人の活動に関して、なにか今後の目標があれば教えてください。

藤吉:それこそグループの外に出て、また戻ってきたときに、グループにいい影響を生み出せるようになりたいです。もともと自分はみんな引っ張っていくようなタイプでもないですし、盛り上げるようなタイプでもないので、転々としていたいんですよね。気づいたらいる、みたいな(笑)。そういう感じが理想なので、もちろんグループの活動は一生懸命やりつつ、外に出て個人の活動も続けていきたいです。

ーーお芝居に関して、なにかやってみたいことはありますか?

藤吉:いまはとにかくお芝居をやりたいという意欲があるので、ジャンルや役など関係なく、なんでもやってみたいです。自分がこういうことをやりたいというよりかは、与えられた課題に応えたいというか。それで自分がどれだけできるのか、トライする中で成長していけたらと思っています。

■公開情報
『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』
テアトル新宿、グランドシネマサンシャイン 池袋ほかにて公開中
出演:藤吉夏鈴(櫻坂46)、髙石あかり、久間田琳加、中井友望、綱啓永、外原寧々、ゆうたろう、八木響生、筧美和子、石倉三郎、髙嶋政宏
監督:小林啓一
脚本:大野大輔
原案:宮川彰太郎
企画:直井卓俊
エグゼクティブプロデューサー:佐藤現
プロデューサー:久保和明、浅木大、松嶋翔
音楽・主題歌:クレナズム「リベリオン」(MMM RECORDS / RED)
製作幹事:東映ビデオ
制作プロダクション:レオーネ
配給:東映ビデオ、SPOTTED PRODUCTIONS
カラー/ビスタサイズ/5.1ch/98分
©︎2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会
公式サイト:torokko-movie.jp
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/torokko_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/torokko_movie/

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