松下洸平がついに『光る君へ』に登場! 『最愛』に続いて吉高由里子を“救う”存在となるか
大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)第21回「旅立ち」で主人公のまひろ(吉高由里子)が父・為時(岸谷五朗)と共に旅立つ先は、宋の商人たちが当時多く訪れていたとされる越前だ。
真面目なだけが取り柄で、出世とは程遠い為時が最初に任命されたのは淡路守だった。本来ならば淡路に向かうはずだったまひろと為時であるが、宋のことばを解する父は越前守の方が適任であると考えたまひろは為時の名前で申し文を出していた。まひろが書いたのは漢詩で、受け取った道長(柄本佑)は漢詩の意味も、書いたのがまひろであることも理解した。
何があっても自分の家族最優先だった兼家(段田安則)や道隆(井浦新)と違い、民のためにより良い政を考える道長。まひろの書いた漢詩が道長の心に刺さらないわけがない。実際、道長は結婚後に倫子(黒木華)の家に婿に入ったが、過去にまひろが返事として渡した漢詩の文を大事にしまってある。まひろの書いた文(今回は父の名前で出した申し文)は道長の心を動かすのだ。
まひろは、書くことで人の心を動かし、自分の運命を切り開く。その旅立った先には、松下洸平が演じる宋の見習い医師・周明(ヂョウミン)がいる。本作の公式サイトには「まひろに宋のことばを教えてくれ、二人は親しくなっていく。優しく穏やかだが、どこか謎めいたところがある男」とある。
『最愛』の魅力は“考察”が終わった後も色褪せない 作り手が一番に描きたかったこと
今のドラマを語る上で“考察”は欠かせない要素となっている。秋クールのドラマでは、『真犯人フラグ』(日本テレビ系)、『アバランチ』…
史実にはいないオリジナルの役柄ということで、まひろの人生に周明がどのように影響を与えていくのか、すでに期待がふくらんでしまう。しかも、松下洸平と吉高由里子の共演といえば、2021年に放送された『最愛』(TBS系)の記憶が呼び覚まされるドラマファンも多いのではないだろうか。すでに井浦新演じる道隆は病気のため去ってしまったが、改めて本作の豪華なキャスティングに胸が熱くなる。