『Re:リベンジ』赤楚衛二が表現する“瞳の熱さ” 静かに裏で手を引く錦戸亮の“存在感”も

『Re:リベンジ』赤楚衛二の”瞳の熱さ”

 理事長の座を勝ち取った海斗(赤楚衛二)の快進撃がいよいよ始まる……そんな予想を大きく裏切る展開が待っていた。『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)の第6話は、復讐劇×恋愛×ビジネス×医療というドラマの面白い側面を全て詰め合わせたかのような驚きの連続となる。今週も、新章がはじまりさらに勢い加速中の『Re:リベンジ-欲望の果てに-』最新話を試写で観る機会を得たので、放送に先駆けて見どころを紹介していきたい。

 理事長をかけた戦いにいったん決着がついたものの、郁弥(錦戸亮)にはまだ裏がある様子。さらに陽月(芳根京子)の妹・美咲(白山乃愛)の心臓の具合もなかなか良くならない状況にある。そんな美咲を救うには設備を整える必要があるため、海斗の進める「心臓血管外科プロジェクト」の進捗はますますキーとなりそうだ。

 ここにきて、海斗の勢いは目を見張るものがある。立ちはだかる様々な試練にも負けず、足の引っ張り合いにも屈せず、心臓血管外科プロジェクトの成功のためにひたすら前に進み続ける。赤楚が芝居で見せる海斗の勢いは、まさに何かに夢中になる人間の顔そのものなのだ。こうした赤楚の熱い表現が第6話には満ちており、猛烈な勢いで突進していく力強さと、その力強さにドラマ全体が突き動かされていく手応えがある。意思の強さを感じさせる瞳は熱く輝いており、木下紗耶(見上愛)が海斗に惚れる理由が良くわかる。

 

 加えて、そこには一歩引いた目線から様々な策略で海斗を失墜させようと企てる郁弥の存在があり、両者の立ち振る舞いのコントラストがいつにも増して際立っていた。郁弥は決して口数多くまくし立てるタイプではないが、静かに裏で手をひいている。ニヒルな笑みでじわじわと海斗を追い詰めていく様子は真綿で首を絞めるかのような切迫感があり、ついドラマから目が離せなくなってしまうのだ。まるで交差し合う赤い炎と青い炎のような2人の関係に、ここからがこのドラマの真骨頂なのだと感じさせられた。

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