『Re:リベンジ』『光る君へ』『不死身ラヴァーズ』など出演作多数 見上愛はなぜ愛される?

見上愛はなぜ愛されるのか?

 俳優デビューからもう5年。いや、まだ5年ーー見上愛の活躍ぶりには目を見張るものがある。現在は『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)に出演中で、初の単独主演映画『不死身ラヴァーズ』が5月10日より公開。さらには大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)にも登場し、6月に放送がはじまる連続ドラマW 東野圭吾『ゲームの名は誘拐』(WOWOW)でもヒロインを務めている。なぜ彼女はこうも愛されるのだろうか。

 放送中の『Re:リベンジ-欲望の果てに-』で見上が演じているのは、週刊誌の記者である木下紗耶。同作が描くのは、巨大病院「天堂記念病院」の理事長の息子・天堂海斗(赤楚衛二)が権力争いに翻弄されるさま。紗耶はもともと記者だった海斗の元同僚で、彼の置かれている立場に真っ先に理解を示し、サポートしている人物だ。世の中に影響を与えるような記事を書くべく記者になった彼女は、海斗が巻き込まれた陰謀に記者の立場で向き合っている。見上の演技はときに熱っぽく、ときに脱力したものだ。主演の赤楚衛二との掛け合いは軽妙で、作品の中心にともに立ち、骨太なドラマの展開を牽引するという重要なポジションを担っている。

 
 番組の公式サイトでは紗耶について、“実はひそかに海斗に好意を寄せていて…”とも記されている。物語の主軸は海斗の“リベンジ”だが、ここに紗耶がサイドストーリーを持ち込んでくる可能性は大いにあり得る。見上の演技に見られる熱量と脱力は元同僚である紗耶と海斗の関係に拠るところが大きいが、ふたりのバディ関係に大きな変化が生じたとき、このドラマは異なる様相を呈するのかもしれない。それほどまでに見上は影響力のある役どころを務めているわけだ。セリフひとつ、表情ひとつのニュアンスの違いがまったく別の意味を作品に与える。“木下紗耶=見上愛”の今後の動向を見守りたい。

 そんな見上が初めて単独主演を務めた『不死身ラヴァーズ』で演じているのは、自身の“好き”の気持ちにどこまでも真っ直ぐなヒロイン・長谷部りの。マンガ原作の作品ということもあり、『Re:リベンジ-欲望の果てに-』の紗耶とは対照的な、かなり現実離れしたキャラクターだ。好きな相手には声を大にして素直に「好き!」と口にし、彼女は突っ走っていく。

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