『くる恋』朝日×公太郎×律のまことへの変わらぬ愛情 視聴者を魅了する思わぬサプライズも
由佳の言葉に動揺しながらも、まことはそれでも真摯に彼女に向き合おうとする。責められ続けるまことの耳を塞いだのは、イベント会社の人に扮した律(宮世琉弥)だった。律はまことを守るように、由佳とまことの間に立ちはだかる。さらに、朝日も駆けつけ、まことを取り巻く大切な人々が学校に集結する流れに。
まことは由佳の悪意を持った嘘が明らかになった後も、引き続き彼女と向き合おうとする。他人に見せている面はその人の一面でしかないけれど、どれも本物なのだと、まことは由佳に語りかけているように思えた。朝日、公太郎、律から言われた言葉について、「バラバラだけど、きっと全部私なのかなって」と由佳に打ち明けるまことの頼もしさに、記憶を失ってから彼女が積み上げてきたものの大きさを知ることができたような気がした。
まことを思う男性たちの思いは、それぞれ異なる形で表れる。プールに落とした指輪を拾い、いつも最後の大切なところでまことを助けてくれる公太郎。ピンチの時に颯爽と現れ、新しい視点をくれる律。不器用ながらも、まことだけでなく、由佳にも手を差し伸べようとする朝日。彼らの瞳に映るまことの姿は、少しずつ違うのかもしれない。しかし、彼らの思いの根底にあるのは、まことへの変わらぬ愛情なのだ。
また今回のエピソードでは、視聴者への思わぬサプライズも。律、朝日、公太郎が学ラン姿で登場し、視聴者を魅了した。宮世琉弥(20歳)、神尾楓珠(25歳)、瀬戸康史(35歳)と年齢は異なるものの、3人ともが学ランを見事に着こなし、ファンの心を掴んだのではないか。最初は接点のなかった3人だが、まことを中心に絆を深めていく様子は、観ていて微笑ましい。「指輪の王子様」が誰であるかは、物語の大きな見どころの一つだが、律、朝日、公太郎のまことへのあたたかな想いが、どうか誰も傷つかない形で結実してほしいところだ。彼らの思いが交差する先に、まことの幸せが待っていることを願ってやまない。
■放送情報
火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:生見愛瑠、瀬戸康史、神尾楓珠、宮世琉弥、丸山礼、高野洸、村方乃々佳、肥後克広(ダチョウ俱楽部)、ともさかりえ、片平なぎさ
脚本:吉澤智子
演出:松木彩
プロデューサー:八木亜未
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
主題歌:Da-iCE「I wonder」(avex trax)
編成:武田梓
製作:大映テレビ、TBS
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