岸井ゆきの、染谷将太ら、内山拓也監督商業長編デビュー作『若き見知らぬ者たち』出演決定

『若き見知らぬ者たち』に岸井ゆきのら出演

 磯村勇斗主演映画『若き見知らぬ者たち』の公開日が10月11日に決定し、追加キャストとして岸井ゆきの、染谷将太、霧島れいか、滝藤賢一、豊原功補の出演が発表された。

 本作は、『佐々木、イン、マイマイン』を手がけた内山監督の商業長編デビュー作。監督自ら脚本も手がけたオリジナル作品で、フランス、韓国、香港、そして日本の4つの国と地域での共同製作映画となった。

 風間彩人(磯村勇斗)は、亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働いている。彩人の弟・壮平(福山翔大)も同居し、同じく、借金返済と介護を担いながら、父の背を追って始めた総合格闘技の選手として日々練習に明け暮れている。息の詰まるような生活に蝕まれながらも、彩人は恋人との小さな幸せを掴みたいと考えている。しかし、彩人の親友の結婚を祝う、つつましくも幸せな宴会の夜、彼らのささやかな日常は、思いもよらない暴力によって奪われてしまう。

 磯村演じる彩人の恋人の日向を演じるのは、『ケイコ 目を澄ませて』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した岸井。日向は、看護師として日々忙しく働きながらも、難病の彩人の母親を献身的に世話をする。

 彩人とは高校時代のサッカー部仲間で、1児の父親となった彩人の親友の大和を染谷が演じる。さらに、夫を亡くし、難病を患った現在は介護が必要となった彩人の母親・麻美役を、『ドライブ・マイ・カー』の霧島が演じる。

 そして、国家権力を盾に傲慢な態度で街を取り締まる警察官の松浦を滝藤、彩人と福山翔大演じる壮平の亡くなった父親であり、元キャリア組の警察官だった亮介を、『福田村事件』『朽ちないサクラ』などの豊原がそれぞれ演じる。

コメント

岸井ゆきの(日向役)

今までずっと、映画制作に憧れて、俳優部として自分にできることは何だろうと考えてきましたが、この脚本を読んだ時、作品のためはもちろん、これからの女優としての自分のためにも、できることがあるかもしれないと思いました。
そのためには想像していたよりずっと深くこころに潜る必要がありましたが、監督、キャストスタッフのみなさんは常に、一人では怖くて見つめることのできない感情を照らしてくれました。
この映画がどう広がっていくのか、とても楽しみです。

染谷将太(大和役)

内山監督という作家としても人間としても美しい存在と出会えたことだけでも感謝と感動でした。そしてやはりそこに集うスタッフキャストの皆様は本当に魅力溢れる方々でした。現場に行くとその空気に優しく包まれて幸せな気持ちでカメラ前に立てた事を忘れられません。磯村くん演じる彩人が危うく儚い存在で、翔大くん演じる壮平は心も身体も使い果たし。本当に皆さんが素敵で素敵で。今まで見た事がない人の表情がこの映画には詰まっていると確信しております。

霧島れいか(麻美役)

脚本を読んで参加しない理由がありませんでした。この作品に込められた誠実な問いかけやメッセージ性の強さにハッと目が覚め突き動かされる感覚になったのを覚えています。
参加するからには責任の重さやプレッシャーもかなり感じましたが、今の世の中に必要な作品であり、自分自身のこれからの人生についても深く考えさせられると直感しました。
クランクイン前は役と向き合う時間が長く感じ正直恐怖もありました。
演じること伝えることの難しさとも直面し、内山監督とも連絡を取り合って準備をしたことが心強かったですし初日からは余計なことは考えず演じることに集中できたと思います。キャスト、スタッフ全員が一丸となって誠実に心を込めて撮影をしていた美しい光景が今も忘れられません。私にとってたくさんの経験と大切なことを教えて頂いた出会いであり、印象深い作品だと思っています。世代問わず多くの方に観て頂きたいと願うばかりです。

滝藤賢一(松浦役)

現場は今までに感じたことのない不思議な緊張感で、神経が研ぎ澄まされるような感覚でした。
誰かが先導したわけでもなく、あの現場に居た全ての人間が、各々の責務を果たして生まれた空気感だと思えてなりません。
若い俳優達の鬱屈した表情、どこにも吐き出すことのできない憤りが、まるで噴火直前のマグマのようで、グツグツグツグツと音が聞こえるようでした。あのような瞬間瞬間が、私の役に多大な影響を与えたと信じて疑いません。私を見つめる彼らの目が未だに脳裏にこびりついております。
内山組の空気に呑まれまいと必死に足掻いた自分が、若き日の自分に重なり、失いかけていた何かが小さな種火となって、再び私に宿ったように思います。

豊原功補(亮介役)

私個人の記憶との交錯があまりに多いことに驚き、脚本を読んだ直後に息を吐いたことを覚えています。
内山監督の持つ人間と映画への眼差しが凄みとなって目の前に現れたかのようだったし、その時すでに私は作品世界の中に引き込まれていて、撮影現場でのクルーと俳優たちの中にあってその共鳴感は確信となっていました。
若いという時間は一瞬のようだけど、その記憶との対話の続きが今だとすれば人は誰もすべて若きまま藻搔き続けているのかもしれず、私もまた見知らぬ者の一人としてこの物語がみなさまの記憶に届くことを願っています。

■公開情報
『若き見知らぬ者たち』
10月11日(金)より、新宿ピカデリーほかにて全国公開
出演:磯村勇斗、岸井ゆきの、福山翔大、染谷将太、伊島空、長井短、東龍之介、松田航輝、尾上寛之、カトウシンスケ、ファビオ・ハラダ、大鷹明良、滝藤賢一、豊原功補、霧島れいか
原案・脚本・監督:内山拓也
製作:小林敏之、宮前泰志、藤本款、Amel Lacombe、Sang Wook Kang、Catriona Chen、菊野浩樹、本間綾一郎、森田篤、東城祐司
企画・プロデュース:宮前泰志
共同プロデューサー:Amel Lacombe、本間綾一郎
プロデューサー:吉岡宏城、佐藤雅彦
企画・制作:カラーバード
制作プロダクション:エピスコープ
サウンドプロダクション:PANORANIME
企画協力:ハッチ
配給・宣伝:クロックワークス
©2024 The Young Strangers Film Partners
製作:The Young Strangers Film Partners
公式サイト:youngstrangers.jp
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公式note:@youngstrangers

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