孤独な魂が寄り添い合う ポール・ジアマッティ主演『ホールドオーバーズ』日本版予告編
6月21日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開される『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』の日本版予告編と日本版ビジュアルが公開された。
本作は、『サイドウェイ』と『ファミリー・ツリー』で二度のアカデミー賞脚色賞に輝いたアレクサンダー・ペイン監督の最新作。日本でリメイクもされた『サイドウェイ』で主演を務めたポール・ジアマッティとの再タッグとなり、第96回アカデミー賞ではダヴァイン・ジョイ・ランドルフが助演女優賞を受賞した。
公開された日本版予告編では、ある学校の休暇を舞台に孤独な魂が寄り添い合う様子が捉えられている。1970年冬、ボストン近郊にある全寮制のバートン校。生徒と教師の大半がクリスマス休暇を家族と過ごすなか、勉強はできるが反抗的なアンガス(ドミニク・セッサ)をはじめ4名の生徒が学校に居残ることになり、アンガスの明らかにふてくされた様子が映る。
生徒たちの“子守役”に任命された古代史の教師ハナム(ポール・ジアマッティ)は、生真面目すぎる言動ゆえ同僚や生徒からも嫌われている。料理長のメアリー・ラム(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)はひとり息子をベトナム戦争で失ったばかりで、息子と最後に過ごしたこの場所で年を越そうとしていた。アンガス以外の生徒はバカンスに出ることになり、たった3人でのホリディが始まる。
アンガスに「君の面倒を見るなんてごめんだ」と冷たく告げるハナムに「帰る場所のない子にあんなことを言うなんて」などとたしなめるメアリーは、アンガスが人一倍繊細さを持ち合わせていることを感じ取っていたのだ。予告編では、それぞれに孤独を抱える3人が美しい雪景色の中で反発し合いながらもお互いを知り、少しずつ心を通わせていく様子や、ハナムには何か人に言えずにいた“過去”があることが映し出されている。
あわせて公開された日本版ビジュアルは、ハナムが手に入れてきたまったく飾りもなく、斜めになったクリスマスツリーを背景に、学校の食堂で食卓を囲む3人の姿が温かな色彩で描かれ、「この日々を、きっと忘れない」というコピーが添えられている。
■公開情報
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
6月21日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー
監督:アレクサンダー・ペイン
脚本:デヴィッド・ヘミングソン
出演:ポール・ジアマッティ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ドミニク・セッサ
配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
Seacia Pavao / © 2024 FOCUS FEATURES LLC.
133分/1.66:1/2023/アメリカ/日本語字幕:松浦美奈
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