『Civil War』A24史上最高のオープニング成績で北米No.1 BTS SUGAのライブ映画も好調
『ゴーストバスターズ:フローズン・サマー』は公開4週目にして変わらず3位をキープしており、北米興収9696万ドル、世界興収1億5996万ドルに到達。劇場公開で製作費1億ドルを回収できる見込みはないが、さほど悪くない結果に収まりつつある。『Kung Fu Panda 4(原題)』と『デューン 砂の惑星PART2』は、それぞれ先週からワンランクアップ。『Civil War』以外に話題の新作がなかったことが理由だとみられる。
しかしながら、先週初登場で第2位となった復讐アクション映画『Monkey Man(原題)』と、第4位『オーメン:ザ・ファースト』は、それぞれ第6位・第7位へ急落。ともにコストは抑えられているためビジネス的なダメージは少ないが、興行としても作品としても今ひとつ印象に残りづらい推移と言うほかない。
第10位には、BTS SUGAのコンサート映画『SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE FINAL』が初登場。2023年に実施されたソロワールドツアーより、ソウルでの最終公演を撮影したもので、BTSからRM、JIMIN、JUNG KOOKのゲスト登場も話題を呼んだ。北米では4月10日・13日の2日間に780館規模で上映され、99万ドルを記録。現地では需要に応じて上映が追加されるという。
なお、北米映画市場の累計興行収入は昨年(2023年)と比較して現時点で約16%減。まもなくサマーシーズンが到来するが、昨年のストライキの影響もあり、ラインナップにはやや不安が残る。
北米映画興行ランキング(4月12日〜4月14日)
1.『Civil War(原題)』(初登場)
2571万ドル/3838館/累計2571万ドル/1週/A24
2.『ゴジラxコング 新たなる帝国』(↓前週2位)
1545万ドル(-50.5%)/3847館(-101館)/累計1億5793万ドル/3週/ワーナー
3.『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(→前週3位)
580万ドル(-35.6%)/3350館(-485館)/累計9696万ドル/4週/ソニー
4.『Kung Fu Panda 4(原題)』(↑前週5位)
550万ドル(-29.2%)/3104館(-294館)/累計1億7368万ドル/6週/ユニバーサル
5.『デューン 砂の惑星PART2』(↑前週6位)
432万ドル(-41.9%)/2401館(-435館)/累計2億7210万ドル/7週/ワーナー
6.『Monkey Man(原題)』(↓前週2位)
410万ドル(-59.5%)/3037館(+8館)/累計1776万ドル/2週/ユニバーサル
7.『オーメン:ザ・ファースト』(↓前週4位)
378万ドル(-54.7%)/3375館(変動なし)/累計1463万ドル/2週/20世紀スタジオ
8.『The Long Game(原題)』(初登場)
139万ドル/1030館/累計139万ドル/1週/Mucho Mas Media
9.『シュレック2』(再上映・初登場)
135万ドル/1512館/累計135万ドル/1週/ドリームワークス
10.『SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE MOVIE』(初登場)
99万ドル/792館/累計220万ドル/1週/Trafalgar Releasing
(※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2024年4月8日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)
参照
https://www.boxofficemojo.com/weekend/2024W15/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/civil-war-box-office-opening-1235873625/
https://deadline.com/2024/04/box-office-civil-war-1235882968/
https://deadline.com/2024/04/indie-films-opening-sasquatch-sunset-suga-indigo-girls-nicolas-cage-1235882935/
https://variety.com/2024/film/box-office/box-office-civil-war-opening-weekend-record-a24-1235970626/