広瀬アリス、月9主演は「いまだに信じられない」 座長として挑む『366日』への意気込み
広瀬アリスが主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ『366日』が、4月8日よりスタートする。本作は、HYの楽曲「366日」の世界観に着想を得たオリジナルストーリー。高校時代に実らなかった恋をかなえようと再び動きだした男女が、予期せぬ悲劇に直面しながらも、愛する人を想い続ける壮大な愛の物語だ。HYの「366日」を思い出の一曲だと語る広瀬。そんな彼女は、今回のドラマオファーをどのように受け止めたのか。「月9」という枠に挑むこと、自身が分析する女優としての強みについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「“人を愛する”ことはどういうことなんだろうと考えさせられる」
――台本を読んだ感想を教えてください。
広瀬アリス(以下、広瀬):学生の頃のパートと、大人になってからのパート、両方の話が並行して進んでいくので、恋だけじゃなくて友情面や、人間らしいやり取りがたくさんあるなと感じています。キレイごとだけではなく、誰しもが経験したことのあるような悩みもしっかりと描かれているので、人間ドラマの要素も楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。私自身は学生時代、男女関係なく、みんなでワーワーと遊ぶタイプだったので、本を読みながら「自分はどんな感じだったかな」と思い返しています。
――28歳と16歳、2つのパートを演じるにあたって、気をつけていることはありますか?
広瀬:あまり年齢差は感じない方がいいのかなと思っているので、気をつけるのは見た目ぐらいですかね。たぶん見た目が変わるだけで、キャラクター同士の距離感や、しゃべるペースは自然と変わっていくのかなと思うので、演じながら考えたいなと思っています。
――広瀬さんが演じる雪平明日香は、どのような人物でしょうか?
広瀬:自分のことよりも人のことを優先する人だなと感じました。そういう部分は、非常に共感するのですが、私以上にそういう考えが強くて、芯の通った女性だなという印象です。
――(取材時点では)クランクインはまだとのことですが、撮影で楽しみにしていることがあれば教えてください。
広瀬:早く皆さんとお会いしてお芝居をやりたいなって思っています。ただ正直なところ、楽しみにできる余裕もないくらい、とにかく焦っています。どう若作りしようかなとか(笑)。とにかく皆さんに置いていかれないように、今は必死に本を読んでいる最中です。
――座長として、どんな現場にしていきたいですか?
広瀬:明るい現場を提供したいなと思っています。私個人としては、どれだけ暗い作品でも、切なくて悲しいシーンが多いドラマであっても、お芝居しやすい環境を作りたいんです。それに、今回は同級生とのシーンがすごく多いと思うので、まずは共演者の方々と仲良くなりたいなと思っています。普段からいっぱいしゃべって、その空気がそのままお芝居に出たらいいなと。
――共演者の方々と仲良くなるための秘策があれば教えてください。
広瀬:人見知りなのですが、震えながらでも話しかけようと思っています。今、29歳なんですけど、年下の共演者の方が増えてきた中で、「人見知りって言ってられないな」と最近思うようになったので。音楽が好きなので、「今、どんなのが流行ってるの?」とか、当たり障りのないところから話して、少しずつ掘っていければと思います。
――撮影現場でお芝居の話は、あまりしないのでしょうか?
広瀬:そうですね。お芝居って、やりながら少しずつ寄り添っていくものだと思っているので、ほとんどしていない気がします。全然違うことを話して盛り上がった方がすごくいい距離感になれる気がするんです。
――HYの「366日」は、広瀬さんにとって思い出の曲だそうですね。
広瀬:中学校の卒業式の後に、親友とお互いの親と4人でカラオケに行って「366日」を歌ったんです。(「366日」が主題歌の)ドラマ『赤い糸』(フジテレビ系)を観ていて、そこから知りました。この前、その親友が東京に遊びに来てくれたときも、ふたりで当時聞いていた音楽をずっと流しながら、お家でお酒を飲みました。
――「366日」がドラマ化されると聞いて、周囲から反響はありましたか?
広瀬:親友からは「ビックリ!ヤバいね……」って連絡が来ました。私がこの曲を好きなことを知っている友人からも「楽しみにしてる」って。それから同世代の方からの反響がすごいなと思いました。
――数年前のインタビューでも、カラオケでよく歌う曲として「366日」を挙げていらっしゃいました。
広瀬:いや、恥ずかしい(笑)。学生時代に、友達の失恋会とかで歌うことも多くて、昔からカラオケに行くと唯一歌い続けてきたのが、「366日」だけだったんですよね。
――楽曲に対しては、どういう印象を持っていますか?
広瀬:心の内に秘めて、人に言わないような言葉を綴っている楽曲だなと思っていました。切なくて、心がキュッとなるような曲だなと。
――ドラマへの出演が決まってから、改めて聞いてみて印象は変わりましたか?
広瀬:当時は恋愛の曲だなと思っていたんですけど、そうとは限らないなと思いました。いろんな経験を経て大人になったからこそ、言葉の一つひとつの重みを感じられたというか、人間らしさがむき出しになっている言葉をグっと深く感じられるようになりましたね。
――ドラマでは、どのような楽曲のエッセンスを感じられると思いますか?
広瀬:“人を愛する”ことはどういうことなんだろうと考えさせられるのではないかと感じています。この作品の狩野雄太プロデューサーもおっしゃっていましたけど、恋愛をしなくても幸せになれる時代に、人を愛することに全力で向き合うとはどういうことなんだろうって、私は台本を読みながら楽曲を聴きながら、すごく考えています。