「ラッパと娘」「東京ブギウギ」「買物ブギ」  色褪せない名曲と『ブギウギ』を振り返る

 NHK連続テレビ小説『ブギウギ』第26週「世紀のうた 心のうた」が放送された。一度は心が離れたかと思われたスズ子(趣里)と羽鳥(草彅剛)だが、それは互いを大切な存在だと思っていたからこそのすれ違い。その想いは、スズ子の引退を機に再び通じ合うのだった。

 感動の涙と笑顔の中、スズ子の伸びやかな声が響いた金曜日に『ブギウギ』はついに最終回を迎えた。ここで振り返りたいのは『ブギウギ』に登場した、“語り続けたい名曲たち”の存在だ。とりわけ「ラッパと娘」「東京ブギウギ」「買物ブギ」の3曲は、スズ子のキャリアにおいても、そして『ブギウギ』という作品においても大きな意味を持つ。

 これらの曲が、もともとスズ子と羽鳥のモデルとなった笠置シヅ子と服部良一の楽曲であることは言うまでもない。もちろん、『ブギウギ』が放送される以前から曲自体の素晴らしさは世に轟いていた。だが令和の朝ドラに『ブギウギ』が登場することで、楽曲はさらに認知を広め、より味わい深いものとなる。特に最終週となる第26週ではスズ子と羽鳥の歩みを改めて考えさせられるエピソードが描かれ、「東京ブギウギ」にまつわる回想シーンも登場する。

「ラッパと娘」

 「ラッパと娘」は、スズ子と羽鳥にとってはじまりの曲でもある。当時のスズ子はまだ自分らしく歌うことを知らず、この曲でかなり苦労した。だが羽鳥は根気よくスズ子の表現を模索し、結果として2人は最高のステージを作り上げる。それからというもの2人は数々の名作を生み出してきた。

「東京ブギウギ」

 そして2人の名をさらに知らしめることになったのが「東京ブギウギ」だ。この曲はブギの女王・スズ子にとってキャリアを代表する大ヒットともなった。笠置が歌う「東京ブギウギ」はもともと非常に著名な楽曲であったことから、『ブギウギ』に登場する回を心待ちにしていた視聴者も多かったことだろう。羽鳥が威勢よく「ズキズキワクワク!」と叫んだときの力のこもった表情が未だ忘れられない。

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