西島秀俊、『さよならマエストロ』スタッフへのあふれる感謝 共演者は「最高の俳優たち」

西島秀俊『さよならマエストロ』への感謝

 TBS日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』主演の西島秀俊のインタビューコメントが公開された。

 本作は、TBS金曜ドラマ『凪のお暇』(2019年)、『妻、小学生になる。』(2022年)などを手がけた大島里美脚本のオリジナルストーリー。世界的天才指揮者の夏目俊平(西島秀俊)とその娘・響(芦田愛菜)の物語が紡がれていく。

 5年前の事件以来すれ違っていた俊平と響が、互いの思いをぶつけ合い雪解けを迎える展開が描かれた第9話。視聴者から感動の声が続出した最後のシーンについて、西島は「とても緊張感があった」と振り返る。

「あのシーンは2人の山場のシーンだったので、とても緊張感がありました。俊平と響はギクシャクしながらも結構楽しいシーンも多くて。喧嘩をしているシーンも楽しんでやっていた部分がありましたが、あの日は特別でしたね。スタッフも全部の撮影が終わった後に、『朝からものすごく緊張していた』と言っていました。僕自身は、ドキドキするというより、妙に静かな気持ちになりましたね」

 娘・響役の芦田については、「ポンコツな人なんですよ(笑)」と意外な素顔を明かす。

「皆さんのイメージと違って、意外と芦田さんってポンコツな人なんですよ(笑)。しょっちゅう物にぶつかったり、転けたりしていて。リハーサルで転んだシーンがそのまま採用になって放送されたりもしていましたし。俊平もポンコツな部分が多いので、台本上はポンコツの父親としっかり者の娘という描かれ方だったのが、どんどんただの似たもの親子が喧嘩しているようになっていて(笑)、それは現場で起こるケミストリーというか。人が演じるってこういうことなんだと思って、とても面白かったです」

 西島がこれまで俊平を演じていて最も印象に残ったシーンはどこなのだろうか。

「オーケストラのシーンはやっぱり毎回楽しく、みんな本当に喜びをもって盛り上がって演奏をしていたのでどの回も印象に残っています。あとはやっぱり第6、7話くらいから、だんだんみんなの感情が高まるシーンが増えていって。毎回最後までドラマが盛り上がるような感情のイベントがある感じで、それはやっぱり大変でした。本作は役者さんが本当に皆さん素晴らしいので、『え、そんな感じなの?』と驚くくらい、撮影では皆さんの感情がこちらにうわっと向かって来るんですよ。だからそれを毎回受けて演技をしていくというのが、素晴らしい体験でした」

 また、スタッフ・キャストへのあふれる感謝を西島はぶつける。

「画もいい、音もいい、ロケーションもいい、美術も素晴らしいこのドラマに関われたことを本当に誇りに思っているので、それを用意してくださったプロデューサーの方々、それから監督たちはじめスタッフの皆さんには、本当にありがとうございましたと伝えたいです。そして僕に指揮をご指導くださった東京音楽大学の先生方にも。先生方の愛情深いご指導のおかげで、どの演奏も毎回楽しく、正直大変でしたが、『もっとやりたい、もっと作りたい!』という気持ちになれました。実は毎回、このドラマを見た友達から連絡が来ていて。『うちの娘が感動して泣いてた』というのも聞きまして、世代を超えて、音楽という枠を越えて、“自分の好きなもので戦っている人たちの物語”として、本当にたくさんの人たちに届いたんだなと実感しています。共演者の皆さんも、最高の俳優たちが集まったと思っています。台本で読んでいるよりも本気の芝居が毎回くるので、どのシーンも本当に感動的で、全員素晴らしかった。またご一緒できるように精進して、もっともっと頑張って、いい俳優になろうと思います」

さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~

 最後に、最終回へ向けて次のようにメッセージを送った。

「タイトルが最終回に関わってくるのかというところですが、それは僕が今言ってしまうとアレなので……もしかしたら全然関係ないかもしれないですしね(笑)。とにかくたくさんの皆さんに応援していただいたおかげで、本当に素敵なドラマになりました。現場でもスタッフ・キャスト全員がいいドラマにしたいと思いながら、そのことをすごく楽しんで作品を作ることができて。最終回、今まで楽しんで下さった方にも納得していただける、本当に素晴らしい回になっていると思いますので、ぜひ最後まで楽しんで見てください」

■放送情報
日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:西島秀俊、芦田愛菜、宮沢氷魚、新木優子、當真あみ、佐藤緋美、久間田琳加、大西利空、石田ゆり子、淵上泰史、津田寛治、満島真之介、玉山鉄二、西田敏行
脚本:大島里美
音楽:菅野祐悟
撮影監督:神田創
音楽監修:広上淳一(東京音楽大学)
全面協力:東京音楽大学
企画プロデュース:東仲恵吾
プロデュース:益田千愛
演出:坪井敏雄、富田和成、石井康晴
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/sayonaramaestro_tbs/

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